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ジョニー・デップ緊急来日! 映画『ツーリスト』公開記念会見レポート

 ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの共演で話題を呼ぶ、3月5日公開の映画『ツーリスト』。そのジョニー・デップと、『ツーリスト』監督のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクが来日、記者会見をおこなった。

 デップは8度目、ドナースマルク監督も2度目の来日とあり、リラックスした様子で登場。2人とも日本好きをアピールしながら会見ははじまった。

 −− 今回の映画は「ツーリスト」ですが、旅行にいつも持って行くものなどありますか?

 ドナースマルク 男の子なのに、いつも人形を持ち歩いていた。いくつも持ち歩いて叱られたけど、一つだけは持ち歩くことを許してもらったよ。

 デップ 金貨だね。緊急にお金が必要になった時に備えて持ち歩いている。

 −− この作品はどんな作品でしたか?

 デップ ずっと監督とアンジーのファンだったので、一緒に仕事ができてとても嬉しい。僕には数少ない、「普通の人」を演じるチャンスだったので、楽しんだよ。一見普通の人が持つ、奇妙さをうまく出せたと思う。

 −− 「普通の人」を演じたご感想を。

 デップ 監督とは役についてずいぶんと長く話し合ったよ。普通を通り越した「超普通」は結局異常ではないのかとか、普通さについて二人で追求した。

 −− デップとの仕事はどうでしたか?

 ドナースマルク ジョニーは常にアドリブを入れてくるんだ。それをカットしないでそのまま使ったら、20才未満お断りの映画になっただろうね。
 ジョニーはエキセントリックな役で知られるが、普通の中に潜む微妙な狂気も演じられる。ジョニーの演義は芸術だったよ。

 −− アンジェリーナ・ジョリーとの初共演でしたが、彼女の魅力や意外な一面を教えてください。

 デップ アンジーはいろんな側面を持っていて、何でも演じられる女優だ。それだけでなく、素晴らしい母親でもある。パパラッチに追い回されるような環境の中でも、立派に子供を育てている。

 −− この映画の主人公は傷心旅行でベネチアに来ましたが、傷心旅行で日本に来るとしたらどこに行きたいですか? またそこで出会いたい女性は?

 デップ 日本の文化を深く知りたいので京都に行きたい。できればタイムトラベルして17世紀の京都へ。女性? やはり日本の心を持った、17世紀の日本女性がいいな。

 −− ベネチアに家を買われたそうですが、どんなところが魅力ですか? また日本のどこに魅力を?

 デップ ベネチアは素晴らしい場所だが、家は買ってないよ(笑)。日本の魅力? とにかく、日本に来るたびに魅力的な経験ができるね。

 −− 今回は濃厚なラブシーンもありますが、ご家族にはどう説明されましたか?

 デップ 家族にはこの映画のことは内緒だ(笑)。

 −− どんな作品にインスパイアされましたか?

 ドナースマルク この作品は観客に対するラブレターなんだ。楽しんでもらおうと全力を投入した。もちろん色んな作品にインスパイアされてはいるけど、特にどの作品に対するオマージュであるとかはない。そうそう、続編があれば日本で撮るよ。

 −− 来日した時、空港でファンにお菓子を配っていましたが、お気に入りの日本のお菓子は。

 デップ チョコが好きだね。僕はチョコ中毒なんだ。日本にはおいしいチョコが一杯あって、とても選べないよ。

 ドナースマルク 中毒なのはチョコだけじゃなくておもちゃもだろう? キディランドに行くと、追い出されるまでずっと動かないんだ。

 ここでゲストの真矢みきが登場。
 「ロマンス、ミステリ、コメディと展開してロマンスで終わる映画。ヨーロッパの多文化の感じがとてもよかった。ジョニーが普通の役を演じるのがとても意外だった」
 と感想を述べると、ドナースマルク監督が
 「続編には是非出演して欲しい」
 とリップサービス。会見は和やかに終了した。

(「新宿のフォレストガンプ」杉田透 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/

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