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高野連、次の高校野球にエアコン・扇風機設置発表 客への対策が多く「有効とは思えない」と批判殺到

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画像はイメージです

 17日、今夏行われる第101回全国高校野球選手権大会の運営委員会が大阪市内で開かれ、新たな熱中症対策が判明した。

 今回新たに判明したのは阪神甲子園球場の改修。プロ野球のオフシーズン中、アルプス・外野席の通路にエアコンを計28台、入場門に扇風機を12台増設。そして、アルプススタンドの一部の床には遮熱塗料を施したほか、通路の窓への遮熱シートや、一部ゲートにミスト噴射器を設置した。その総額は、約7000万円だという。

 さらに、大会期間中の措置として、アルプス席入り口前に待機する応援団用の日除けテントと扇風機を設置。アルプス席に冷房完備の応援団専用休憩所を設けるなどの対策を採ることも併せて発表された。

 真夏に向け、新たな「対策」を発表した高野連だが、ネットの反応は「意味がない」「抜本的な解決にはならない」「無駄すぎる」「それじゃない感が凄い」など、かなり厳しい。屋外球場である以上、灼熱の太陽を避けることはできず、エアコンで冷風を流したとしても、無駄になる可能性が高いためだろう。

 また、「客の対策ばかりで肝心の選手はどうなっているのか」「球数制限を含めた選手への対策を早く決めてほしい」という声も出た。今回はあくまでも観客への対策で、選手向けのものについては、今年1月に発表したものと併せて、今後話し合いのうえ明かされるものと思われる。

 「今回発表された観客への暑さ対策は、一定の効果はあるのでしょうが、屋外で太陽熱が照り付ける以上、熱中症のリスクはつきまといます。

 昨夏の異常な暑さにと酷使によって「選手への影響」が問題視され、DeNAの筒香嘉智選手や元巨人の桑田真澄氏など、かつての甲子園のスターから球数制限や日程の見直し論が上がっているにもかかわらず、発表したのは準決勝と決勝の間に休みを1日入れることと、3試合日の第1試合を8時開始にしたくらい。有効な対策とは言えないとの見方が一般的です。

 高野連が新潟県高校野球連盟の球数制限策を事実上「撤回させた」ことも批判の対象になっています。そんな中、なかなか選手への暑さ対策を公表しないことに、ファンや世間がいらだちを覚えるのは当然で、何もやる気がないのではないかと思ってしまいます」(野球ライター)

 高野連には、早く夏の甲子園大会で選手たちにどのような「暑さ対策」を行うのか。早急に発表してもらいたいものだ。

文・櫻井哲夫

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