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【雅道のサブカル見聞録】スフィアメンバーの恋愛騒動、声優業界への影響は!?

 今月24日、とあるブロガーが人気声優ユニット『スフィア』のメンバー豊崎愛生、戸松遥などの恋愛等、プライベートに関わる話をプログ上で公開するためにストーカー行為をしているなどとして、所属事務所が法的措置も検討しているという報道があった。この一件は声優を取り巻く状況が大きく変わったことを示してしるといえる。

 声優といえばアニメや洋画のキャラクター、ナレーションなどに声をあてる役者の仕事だが、10数年前から声優本人を前面に押し出したアイドル売りが顕著なってきており、恋愛報道や過去のプリクラや写メールの流失などで、ネットが荒れることも多くなってきた。こういったプライベート暴露によるネットでの炎上騒動は、アイドル業界に目を移せば珍しいことではなくなっている。一度裏切られたファンの抗議は辛辣で、事態が収まらない場合、メンバーを謹慎ないし卒業させるなどの措置もとられることもあった。一昔前のアイドルというのは、恋愛はもちろん御法度、トイレにすら行かないといわれるほど清純性が大事にされてきていたが、声優ファンの間では、その清純性が年々重要視されてきており、今回のストーカーブログ事件に対し、気持ち悪いというコメントがある反面、「裏切られた」「失望した」などと語るファンも多く、声優のアイドル売りの悪い部分が一気に出てしまった状況となってしまったようだ。

 アイドルは、「idol=偶像」が語源であることからもわかるように、アイドルは、一種の信仰の対象なようなものだった。最近ではその清純性をある意味否定し、変に飾らない身近にいそうな女のコ、悪く言えば偶像性の薄さが魅力として強調された会いにいけるアイドルグループ、AKB48など台頭したいるが、依然として清純性は重要な要素として残っており、一度問題が発生すると「解雇だ!」「俺たちが金を払って支えているんだから中傷されても文句を言うな」など、過激な言葉を浴びせるファンも少なくない。声優もこのままアイドル化が加速すればこの手の騒動は頻発することは間違いない。声優はあくまで声を演じるだけの“役者”であるべきなのか、それともアイドル“偶像”としてあるべきなのか、どちらにせよ、これからの声優アイドルとファンのあり方に一席を投じた騒動であることは確実であろう。(斎藤雅道)

※画像は『スフィア』の公式サイト

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