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オリックス担当記者が分析、誤審ショックの早期払拭を!今週は上位と6連戦!

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福良淳一監督

 オリックスは交流戦を11勝6敗1分けの好成績で日程を終了。優勝はヤクルトに譲ったが、パ・リーグの勝率が首位だったため賞金1000万円を獲得。打率.397、3本塁打、10打点、得点圏打率が1位タイの.500をマークした吉田正尚がMVPに選出された。吉田正は交流戦最終戦の21日に阪神戦(甲子園)で三塁打を放った際、足首を負傷しトレーナーに抱え上げられながらベンチに戻り途中交代。右足関節捻挫グレード1の診断を受け心配されていたが、翌22日のソフトバンク戦(ほっと神戸)で代打出場しヒットを放っている。福良監督はしばらく代打で起用しながら回復を待つ方針だ。

 交流戦はいい形で終えることができたオリックスだが、交流戦明け初戦のソフトバンク戦(ほっと神戸)の10回、近藤大亮が中村晃に打たれたファールがリクエストによるビデオ判定の結果、ホームランに覆ってしまう。これが決定打となり試合に敗れたのだが、試合後、福良監督が審判団に激怒。長村球団本部長だけではなく湊球団社長も同席する異例の雰囲気の中、審判団と再検証した結果、審判団が「ファールでした」と誤審を認めたため、後味の悪い試合になってしまった。オリックス側は「誤審と認めたなら特例を認めるべき」と3-3の延長10回2死1塁から試合のやり直しとリクエスト制度についての問題点の改善などをNPBに要望した。NPBは協議の上、オリックスに返答するとしている。しかし、24日の試合でも7回に小島脩平が自打球ファールを主張し、福良監督が審判団に協議を求めるもリクエストの対象外で覆らず、一塁ゴロでアウト。この日は4点のリードを守りきれず延長の末、逆転負けを喫してしまった。

▼6月12日〜24日 オリックス戦績

【対 広島 / 京セラドーム大阪】
6月12日
○アルバース 4-1 福井優也●
6月13日
○近藤大亮(先発は山岡泰輔) 12-5 岡田明丈●
6月14日
○金子千尋 8-2 フランスア●
【対 横浜DeNA / 京セラドーム大阪】
6月15日
○西勇輝 7-3 東克樹●
6月16日
●近藤大亮(先発はディクソン) 0-1 三嶋一輝○(先発は浜口遥大)
※延長11回
6月17日
○田嶋大樹 7-1 今永昇太●
【対 阪神 / 甲子園球場】
6月20日
雨天中止
6月21日
△山崎福也 3-3 馬場皐輔△
※延長12回
【対 福岡ソフトバンク / ほっともっとフィールド神戸】
6月22日
●近藤大亮(先発は山岡泰輔) 3-5 モイネロ○(先発は石川柊太)
※延長10回
6月23日
雨天中止
【対 福岡ソフトバンク / 京セラドーム大阪】
6月24日
●比嘉幹貴(先発は田嶋大樹) 4-5 嘉弥真新也○(先発はバンデンハーク)
※延長12回

※68試合34勝32敗2分け、首位・西武とは5ゲーム差の4位

 交流戦前は借金1だったが、交流戦で負け越したのはヤクルト戦のみ。貯金を5つ稼げたのは大きかった。チームが好調の中、誤審騒動は水を差す形になってしまったが、26日からの西武3連戦(メットライフD)、29日から日本ハム3連戦(札幌D)と上位2チームとのビジター6連戦を勝ち越すことで、早く払拭するしかない。最近9試合中、3試合が延長戦とハードな試合が続いているため、中継ぎ投手陣をはじめ選手からは疲労も見られる。投手陣は西勇輝が先日自らに言い聞かせていたが、そろそろ先発投手の完投勝利が欲しいところ。打線は吉田正のスタメン復帰も待たれるが、ロメロやT-岡田が本来の力を取り戻せば、スタメン復帰を焦らせる必要もなく、ファームにいるマレーロも含めて、一発が打てる選手に奮起してもらいたい。

 マスコミに対しては温厚な福良監督が、会見を拒否するほどの怒りを露わにしたのは監督就任後初めて。チームは指揮官の怒りを力に変えて、誤審ショックを早く払拭する必要がある。今週の6連戦は優勝争いをする上で、かなり重要な試合になるだろう。今年はズルズル行くチームを見たくない。

取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ

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