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闇サイトで生まれた交換ストーカー

 互いに利害関係がない者が嫌がらせをすれば、誰がやったかわからないに違いない−−。そう考えた複数の人物が“交換”してストーカーを繰り返し、12月5日までにストーカー規制法違反容疑で全員が逮捕され、起訴となった。
 「犯人らはインターネットの“復讐掲示板”で知り合い、互いに嫌がらせをしたい人物を指名し合ったのです。まず青木一郎被告(43=東京都東村山市・パート社員)の元交際相手が復縁を拒み姿を消したことから、女性の親族に嫌がらせをしようと考えた。それを助けたのが、横路万里奈容疑者(27=大阪市住之江区・歯科医)。横路容疑者がゴキブリの死骸を入れた封書を、青木容疑者の元交際相手の妹とその娘に送りつけたのです」

 一方、青木容疑者は横路容疑者が一方的に好意を寄せていた元交際相手の男性に嫌がらせの手紙を送った。
 さらに、半田和子容疑者(39=群馬県高崎市・歯科衛生士)は横路容疑者の元交際相手の男性の妻に、串刺しにした人型人形を封書に入れて郵送。その見返りに横路容疑者は、半田容疑者の元交際相手で高崎市に住む男性に、嫌がらせの手紙を何度も送ったという。

 このようなまったく無関係な人間どうしの“交換ストーカー”だったため、嫌がらせを受けた側も相手が何者か見当がつかず、警察の捜査も難航した。
 「解明のきっかけは、青木容疑者の逮捕でした。さらにメールから横路容疑者が浮上し、あとは芋づる式に逮捕となったのです。嫌がらせの対象の住所に関しては、福岡市の行政書士・藤田祐介容疑者(34)と探偵業の白石正彦容疑者(60)が彼らに手を貸したとして、戸籍法違反容疑などで逮捕されている。行政書士などは相続の件などと偽り、個人情報を入手することが可能ですからね」(全国紙社会部記者)

 闇サイトの取引は、さらに一般化、複雑化しているのだ。

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