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デフレ時代に逆行も強気の東京ディズニーランド 4月に値上げ!

 東京ディズニーランド(以下、TDL)、東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランドは、4月23日より、両テーマパークの値上げをすることを発表済み。1DAYパスポートは5800円から、約6.9%アップの6200円に値上げとなる。値上げは06年9月以来、約4年7カ月ぶり。

 このデフレ時代に値上げをする企業など、ほとんどない。むしろ、値下げをして数で勝負しようとする企業が多い。そんななかで、同社は「値上げはあくまでハード、ソフト両面でのパークの体験価値向上を反映したもの」とあくまで強気。

 TDLでは新アトラクションとして、1月24日に「ミッキーのフィルハーマジック」、4月15日(予定)に「シンデレラのフェアリーテイル・ホール」がオープンする。早い話、今回の値上げは新アトラクションのための設備投資費の回収とも思えるが、同社は「新アトラクションで価値が高まるため、それを値段に反映させる」という論理だ。

 強気に出られるのは、過去の実績から。06年9月の値上げ以降もアトラクション新設で、同社は売上を伸ばしてきた。09年度(09年4月〜10年3月)の営業利益は前年比4.6%増の419億円、最終利益は同40.6%増の254億円でともに過去最高益。今年度(10年度)も、減価償却費が減少することから、3年連続の最高益が見込まれている。

 「今より価値を高めれば、その分、値段に反映させる」との判断は、確かにデフレ時代に逆行する。しかし、同社の考えは正論でもある。時代に沿わないだけ。首都圏にはTDLに匹敵するテーマパークはない。行かずに我慢するか、値上げを受け入れるかのどちらかだ。とはいえ、かわいい子どもや彼女にせがまれたら、イヤとはいえまい。結局、痛むのは客の懐ということになる。
(ジャーナリスト/落合一郎)

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