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地下日本女子王者決定戦・初戦にて、AIの“おんな人間狂気”ついに覚醒! 3・27地下プロレス『EXIT-65 WANABEE 2』(1)

 3月27日、東京・高田馬場『ALAISE』にて、地下プロレス『EXIT-65 WANABEE 2』が行われた。
 去る11日の東日本大震災以来、初めてのALAISE開催の地下プロレスだったが、会場は闘いに飢えた地下フリークたちがごった返し超満員。鮮血を思わす色彩の深紅のマットで、血湧き肉躍る熱戦の数々が繰り広げられた。

【第3試合 地下日本女子王者決定戦 vol.1】
“おんな人間狂気”AI vs “トラブルメーカー”市井舞

 特筆すべきは“おんな人間狂気”AIに尽きる。
 この日より闘いの火蓋が斬って落とされた「地下日本女子王者決定戦」。「vol.1」と銘打たれた記念すべき初戦に、当然と言わんばかりに選出されたAI。
 その対戦相手として、女子プロレスきってのトラブルメーカーとして鳴らす市井舞がリングインした時は、満場の観客から何ともいえないどよめきが湧きあがった。
 “地上”の女子プロレスのリングで闘う場所を失った市井と、“地上”のキックのリングからはぐれ、地下に流れ着いたAI。いわばこの対決は、地下でしか生きられない宿命を背負う女同士の必然、ということか。

 これまでの地下のリングでのキャリアはタッグ戦のみで、いまだ本領を100%発揮していないAI。初のシングル戦での闘いぶりが注目されたが…。
 地下プロレスは、とんでもない野獣を野に放ってしまったようだ。
 シングルマッチの舞台で、いまだ全解放されていなかったAIの“おんな人間狂気”が、いよいよ大覚醒してしまったのだ。やはりこの女の本来の土俵は、“タイマン勝負”に他ならなかったのだ。

 AIの入場と同時に、“兄”紅闘志也が彼女に自身のオープンフィンガーグローブを手渡す。これが兄から妹への“人間狂気伝承”の儀式なのか…!?
 開始直前、市井の握手を右手でハネのけて拒絶し、すでに臨戦態勢のAI。目の前の獲物を一秒でも早く喰い殺してしまいたい、といわんばかりの殺気に満ち満ちている。
 ゴングとともに黒豹のような身のこなしで今日の獲物=市井に襲いかかるAI。早くもロー、ミドル、ヒザを乱れ打ち、市井を蜂の巣にする。
 野生のジャングルならば、肉食獣に捕まった獲物はそのまま餌になるのが宿命だが、“トラブルメーカー”市井がこのままむざむざと喰い殺されるはずがない。蹴りまくられながらも眼光鋭くチャンスを見計らっていた市井は、AIの蹴り足をつかみ、低空タックルでテイクダウン。得意の寝技でAIを、彼女にとっての“未体験ゾーン”に引きずり込む。強者同士がぶつかる地下のジャングルには、食物連鎖は存在しないのだ。

 マウントポジションからすぐさま腕ひしぎ逆十字、マウントをパワーでひっくり返し体勢を逆転させれば、待ってましたとばかりの三角絞め。寝技の対処法をまるで知らないAIは、このままあっけなく逆転を許してしまうのか?
 …と思いきやなんと、上半身を固められながらAIの長い脚が、市井の顔面めがけて大ナタのように唸りをあげて飛んでくる! ありえない角度、ありえない体勢から市井の顔面を本能のままに蹴りあげ、あっという間に形勢を再逆転させてしまうAI。おんな人間狂気が、窮地に追い込まれた瞬間に覚醒したのだ!

 戦場を自らの土俵であるスタンドに戻し、再び市井を蹴撃するAI。しかし市井はこれをかいくぐってAIのバックを奪い、渾身一滴のスリーパーホールド! その力の漲りよう、悲壮感をたたえた決死の表情からして、市井がこの瞬間、この技にすべてを懸けていたのが窺える。
 しかしこれも覚醒する本能でハネのけたAIは、市井のボディに鋭すぎるヒザ蹴りを一閃! 尻もちをついてダウンした市井めがけて、獰猛に襲いかかるAIは、なんと起き上がりざまの市井の顔面にエゲツなさすぎるサッカーボールキック! 場内に乾いた衝撃音が響きわたり、大の字に伸びてしまった市井。もはや試合続行は不可能だった。

○AI(7分21秒 KO)●市井 ※顔面蹴り

 ダウンしたままの市井を見下ろし、修羅の形相で勝ち名乗りをあげるAI。初シングル戦を恐ろしすぎる強さとエゲツなさとともに完勝で飾ってみせたが、はたして今後、地下のリングに彼女を倒せる“地下女子”は現れるのだろうか。
 この日「vol.1」と銘打たれてスタートした地下日本女子王者決定戦。これからも頂点を目指して、地下に生きる女たちの闘いは続いていくようだ。
 KOのショックから目を覚ました市井は、敗れこそすれ「これが本物のプロレス。こんな闘いができて嬉しい」と目を輝かせて語ったそうである。
 そして、AIよりも先に地下日本女子王者決定戦出場のパスポートを手渡された華名の動向も気にかかる。
 女たちの本能むき出しの闘いが、今や地下の重要トピックのひとつとなりつつある。

地下プロレス『EXIT』公式サイト
http://www7.plala.or.jp/EXIT/
梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?
http://npn.co.jp/article/detail/97320773/
初参戦“おんな人間狂気”AIとはいったい何者?
http://npn.co.jp/article/detail/54446867/
華名、日本地下マットに女子初見参! そして…!? 9・12地下
プロレス『EXIT-46 ANNIVERSAIRE』(1)
http://npn.co.jp/article/detail/18410126/

(山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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