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明暗分けた「あまちゃん」女優たち 大ブレイクの有村架純をシリ目に、冴えない橋本愛

 大ヒットしたNHK連続ドラマ小説「あまちゃん」(13年4月〜9月放送)で、主役だった能年玲奈(天野アキ役)をはるかにしのぐ勢いで大ブレイクを果たしているのが、アキの母親(小泉今日子)の少女期を演じた有村架純だ。

 今年上半期、12社のCMに起用された有村は、「2014上半期タレントCM起用社数ランキング」(ニホンモニター調査)で全タレントを通じて1位となった。

 さらに、立て続けに連続ドラマにも出演した有村は、「2014上半期ブレイク女優ランキング」(オリコン調査)でもトップになるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

 一方で、全く冴えないのが、アキの同級生で、「潮騒のメロディーズ」を結成していた足立ユイ役を演じた橋本愛だ。

 能年を含め、この3人の中で、先にブレイクしていたのは橋本だった。12年8月に公開された映画「桐島、部活やめるってよ」(神木隆之介主演)では、ヒロイン役で出演。同映画での演技が評価され、「第36回日本アカデミー賞」最優秀新人俳優賞、「第34回ヨコハマ映画祭」最優秀新人賞、「第86回キネマ旬報ベストテン」新人女優賞など、数々の賞を受賞した。

 「あまちゃん」の放送が始まる時点では、橋本の方が能年、有村より、明らかに“格上”だったが、同ドラマ放送後、2人との立場は逆転してしまった。

 橋本はNHK BSプレミアムの連続ドラマ「ハードナッツ!〜数学girlの恋する事件簿〜」(13年10月〜12月)で主演を務めた。同ドラマは、コミュニケーション能力には乏しいが、天才的な数学の才能をもつ大学生・難波くるみ(橋本)が、数々の難事件を数学を駆使して解決していくというミステリーだったが、BS放送とあって、大して話題にもならなかった。

 同ドラマは、6月24日から、NHK総合の「ドラマ10」(火曜日午後10時〜)枠で地上波放送されているが、その視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は、初回=3.7%、第2話(7月1日)=3.6%、第3話(同8日)=4.4%と悲惨な数字。

 もともと、この「ドラマ10」の枠自体が大した数字をもっておらず、一度BSで放送済みとあって、視聴率が伸びないのは仕方ない面もあるが、それにしても5%も獲れないのでは厳しいというしかない。

 橋本は7月9日に放送開始したフジテレビ開局55周年記念ドラマ「若者たち2014」(妻夫木聡主演/水曜日午後10時〜)で、4年ぶりに民放の連ドラでレギュラー出演している。このドラマで、少しでも巻き返しを図りたいところだろう。
(坂本太郎)

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