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散歩手帳「つけ蕎麦安土 新宿歌舞伎町店」

 つけめんとそばというオドロキの組み合わせを提供する店が話題を呼んでいる。“眠らない街”新宿・歌舞伎町で有名な「クラブ 愛本店」の隣にオープンした「つけ蕎麦(そば) 安土」だ。

 つけめんがブームになって久しいが、この店がすごいのは“つけ蕎麦”という新ジャンルを開拓したこと。中華めんではなく日本そばをつけ汁で味わう。しかし、人気の理由は物珍しさだけではない。そば好きをうならせる本格的な味にある。
 スタイリッシュな店内はそば粉の芳醇な香りが漂う。店に入るとまずびっくりするのが店内に置かれた巨大な石臼。挽きたて、打ちたて、茹でたて…とそば粉がのどを通るまでの全工程を店内で行っている。仕込みに時間がかかりすぎて、夜10時を過ぎないと開店してないというのもどこか微笑ましい。

 「つけめんは大ブームですがあんまり食べると腹にくる。でもそばは薬膳みたいなもので食べれば食べるほどいいものなんです」と湯田尚武店長。美白・美肌効果に脂肪燃焼効果など、そばはヘルシーで栄養価の高い食材として知られる。
 人気は「つけ蕎麦 鶏肉」(850円)と「ごまだれつけ蕎麦」(950円)。「つけ蕎麦 鶏肉」はラー油が浮いたピリリと辛い味付けで、ブランド鶏の総州古白鶏がアクセントをつける。
 コッテリが好きなら「ごまだれつけ蕎麦」。琥珀色の濃厚スープにからむそばがツルツルと喉を通りすぎる。この新感覚は病みつきになるかもしれない。実際、「来られるお客さんの5割はリピーターの方たち」と早くも常連客を獲得。そば湯、天かす、生卵が無料なのも人気の秘密だ。(J)

 ▽東京都新宿区歌舞伎町2-22-8。営業時間=22時〜翌6時。日曜定休。

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