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国内FA権取得で難題浮上 阪神は藤川球児を慰留できない?

 「代理人に聞いてください!」
 4月23日、トラの守護神・藤川球児(30)が国内FA権を取得する。チームに欠かすことのできないクローザーであり、当然、球団は慰留の方向で“調整”を進めている。

 「藤川のFA? 本人ともそういう話はしています」
 球団幹部の1人が『内々の慰留交渉』を認めていた。さらに、「(国内FA権は)行使しないんじゃないの〜?」と、暗に好感触を得ている旨も明かしていた。しかし、当の藤川はご機嫌斜めのようである。大阪圏のメディア陣がとくにそうだが、国内FA権を行使するかどうか、それとなく聞いている。すると、藤川は決まって「代理人に聞いてください」と、顔をしかめているのである。
 前出の球団幹部は好感触を示唆していたが、藤川の対応を観る限り、そうではないらしい。

 「どうも、阪神側は複数年契約にこぎ着けたいみたいで。順調に行けば、藤川は2012年に海外FA権を取得します。海外FA権取得と同時にいきなり退団されるのを防ぎたいんでしょうね」(プロ野球解説者の1人)
 クローザーはチームの生命線でもある。外国人選手を含め、外部補強するとしても、藤川クラスのクローザーはなかなか見つからない。また近年、藤川は契約更改の席に“代理人”を同伴させ、ポスティングによるメジャー挑戦も訴えてきた。その意思の強さは『昇給』以上とも言われている。阪神も藤川のメジャー志望がホンモノであることは分かっているはずだが、それを認めるつもりは全くない。
 「近年の傾向として、プロ野球各チームは『ポスティングシステム』を球団の権利と捉えるようになってきました。海外FA権を行使されれば、補填金はゼロ。日本球界に残留する意思がないのなら、入札金を得た方が良い。入札金(落札金額)を予想し、対象選手が海外FA権を取得するまでの期間の戦力的状況、その選手が球団にもたらす収支面(グッズ販売など)を天秤に掛けて判断する、という球団が増えてきました」(在京球団関係者)
 阪神は戦力的、営業的に見ても、「藤川を手放さない」と見ているのだ。

 現時点で、「藤川は国内FA権を行使しないが、メジャー挑戦の夢を貫徹する」との見方が支配的だ。昨年オフの契約更改の際、「大リーグ挑戦については継続的に話し合う」旨が藤川、球団双方が伝えていたが、手っ取り早く言えば、「行きたい」「行かせたくない」で平行線を辿る双方が結論を先送りしただけだろう。
 藤川残留を確実にするためには『複数年契約』を諦めるしかなさそうだ。そうなった場合、2012年オフのメジャー流出を認めることにもなりかねないが…。

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