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大相撲・春日野親方の弟子暴行問題 発覚したのは内部告発!?

 弟子3人をゴルフクラブのアイアンで殴打したとして、大相撲の元関脇・栃乃和歌の春日野親方(49)が、10月19日、両国国技館で開かれた日本相撲協会の臨時理事会で厳重注意を受けた。

 発端は埼玉・入間市で合宿中の12日のことで、幕内・栃ノ心、幕下の栃飛龍、栃矢鋪の3人が、協会が定める着物・浴衣ではないジャージー姿で外出。栃ノ心は門限の午前0時を守らなかった。栃ノ心はこれまでも度々、生活態度の乱れで注意されていたという。

 これを知った春日野親方は指導の一環として、14日、部屋の力士らの前で、げんこつ、平手、ゴルフクラブのグリップで3力士を殴った。16日に警察に匿名でタレコミがあったため、警視庁本所署の捜査が入ったが、殴られた力士に大きな外傷は認められなかった。
 春日野親方は翌17日に協会に報告。19日に理事会で協議されたが、「悪いことをしたら、殴られるのは当然」といった親方擁護論も多く、3力士が被害届を出す意思がないことから、処分なしの厳重注意で収まった。放駒理事長(元大関・魁傑)は「程度の問題だろうけど、ゴルフクラブで殴るのは行き過ぎだということ」と語り、春日野親方は弟子の前で「もう、げんこつも入れない」と約束したという。
 相撲界では07年に時津風部屋で力士死亡事故が起きてから、体罰は自粛する流れにある。しかし、その反動として、規則を守らない力士も増えており、指導する立場の親方としてはもどかしいところだ。

 ところで、この問題。警察だけではなく、協会や報道機関にもタレコミがあって発覚した。その内容は「死亡者が出るかもしれない」といった大げさなもので、春日野親方は「誰がやったか目星はつけた。証拠を集めている」と発言。状況から見て、部屋関係者でなければ知り得ない情報で、内部告発の可能性が高いようだ。
(落合一郎)

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