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【ドラマの見どころ!】 「大仏」建てて「景気」アゲアゲ! 失敗に終わった東京オリンピック構想が、こんな昔から…NHK『大仏開眼』

 今日の【ドラマの見どころ!】は、吉岡秀隆主演のNHK歴史ドラマ『大仏開眼』。ドラマ閑散期に爆弾のように落とされた東大寺全面協力の豪華ロケ、豪華キャスティングのNHK贅沢ドラマの前編よ。「Dr.コトー」を見てなかったチャッピーは、実に22年ぶり、「優駿 ORACION」以来ひさしぶりに、動く吉岡くんを見たわ。あっ、「男はつらいよ」のビデオでは何回も見てるけど。ちなみに、壮大な歴史ロマンものでも今回は「アノ人」が出てないの。思わずホッ。

 天皇がいる朝廷と、藤原家の勢力がひしめき合ってた8世紀、唐(中国)で学問を学んできた遣唐使の吉備真備「キビノマキビ」(吉岡秀隆)は、帰国して宮中に招かれる。頭の切れるマキビは、阿倍内親王(石原さとみ)の家庭教師をしながら役人となり、どこまでも「法」を重んじながら、飢きんや疫病で混乱した当時の日本を、下から支えるが…。人物の関係がややこしいうえに、NHKのHPの相関図も暗くて見づらい。なんとかして!

 今でいう、愛子さまみたいな立場の内親王役を石原さとみが好演。古代風の衣装がとってもお似合いよ。「左目探偵」は無かった事にしてあげるわ。そして、「誘拐ラプソディー」公開中の高橋克典。かっこいいけど、カッちゃんは何をやっても特命係長。でもこの役、香川照之じゃなくてよかったー。NHK香川好きだから、これ以上出てきたらもう見ないわよ。

 で、市川亀治郎演じるメチャクチャ坊主・玄(げんぼう)が贅沢したいが為に「大仏」建てる事になるんだけど、「大仏建てるのに、いくらかかると思ってるんだ!!」って吉岡くんが怒るシーン。そのままそっくり、石原都知事に「東京オリンピックやるのに、いくらかかると思ってるんだ!!」と、言った“賢い役人”がいたとかいないとか。たしかに雇用はうむけど、税金もったいないでしょ。

 でも、笈田ヨシ演じる、まとも坊主の行基(ぎょうき)が「橋をかける」シーンを丹念に描き、やっぱり「公共事業は大事!」とゼネコンに媚売るNHK。チャッピー的には、吉岡くんの潤んだ瞳も、この一連のシーンで台無しになってしまったわ。みんな、高速道路もういらないからこれは現代に置き換えないでね。

 静かなしゃべり口調、説得力のある表情、視聴者を釘付けにする吉岡秀隆は「目で演技」する数少ない俳優。TBS系の「JIN-仁-」で再ブレイクした大沢たかおと同様、あまり見かけないけど演技が上手くておとなしめの俳優が主役を張る、いい傾向だわ。チャッピーは大歓迎、前後編・2回と言わず、この先ずっと続いてくれて結構よ。(チャッピー)

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