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麻生首相VS小沢代表 ワンカップ対決へ

 大学生との居酒屋懇談で“庶民派”をアピールした麻生太郎首相に対し、民主党・小沢一郎代表の逆襲の一手が注目されている。もともと居酒屋好きで知られる小沢代表。民主党関係者は「完全なパクリ」と激怒している。アピール合戦がエスカレートするのは確実な情勢で、永田町では究極の“ワンカップ対決”を予測する声が上がっている。

 人それぞれ、酒のたしなみ方は異なる。飲み方にはおのずと人柄がにじみ出るせいか、党首対決は異例の“夜の部”に熱視線が注がれている。夜な夜な高級店通いを続けていた麻生首相の居酒屋懇談は、国民感覚とずれていないという強いメッセージを込めたものだ。
 「居酒屋懇談は自民党がセッティングしました。麻生首相は『ホテルのバーは安い』と発言してヒンシュクを買っていますが、ムキになってそのスタイルを変えようとしない。そこでイメージを和らげようとしたわけですが、『北の家族』はやりすぎ。国民は、またソッポを向いてしまいました」(全国紙政治部記者)
 JNNが9〜10日に実施した世論調査では、麻生内閣の不支持が50.6%と支持を逆転。共同通信の8〜9日の調査でも、不支持が前回10月中旬の調査より3.2ポイント増の42.2%となり、初めて支持を上回った。数字上、居酒屋懇談は不発に終わった。民主党は手をたたいて喜んでいるに違いない。
 「そもそも、政界で居酒屋と言えばこの人というくらい、小沢代表の居酒屋好きは知られています。さらに数年前には民主党の議員有志が、サラリーマンらと気軽に意見交換する場を設けようと居酒屋経営に乗り出したほど。民主党関係者は、麻生首相の居酒屋懇談を『パクリだ』と吐き捨てていましたよ」(前出の記者)
 確かに、小沢代表の居酒屋通いは板についている。無類の豆腐好きであることから、豆腐を使ったメニューが豊富な居酒屋が大好き。著書「小沢一郎総理(仮)への50の質問」では、大衆チェーン店の「笑笑」や「庄や」をよく利用すると告白。「最近はもう、すしを食うにしても酒を飲むにしても居酒屋」とすっかり気に入っている。麻生首相のように「ホッケの煮付け」などと間違えることもない。
 いわば居酒屋は、小沢代表のフィールドであり庭だった。民主党にしてみれば、マンガ好きの麻生首相が、ヲタク支持層が厚いとされる秋葉原で街頭演説したり、人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の舞台である亀有の商店街を視察するパフォーマンスはまだ許せても、普段行きもしない居酒屋でしれっと庶民派ヅラをするのは我慢ならなかったのだろう。
 さすがにイチャモンをつけるようなことではないものの、永田町関係者によると、この与野党党首による居酒屋対決はさらにエスカレートする可能性があるという。麻生首相が東京・宇田川町の「北の家族渋谷本店」で堪能したのは、最も安い3000円飲み放題コース。刺し身の盛り合わせや、ちゃんこ鍋をつつき、ビールをぐいっとあおった。しかし、これ以上安いコースはそうなく、同じようなパフォーマンスでは意味がない。
 「麻生首相は全国遊説を始めたが、これも小沢代表の全国行脚のパクリ。最初の茨城県ひたちなか市の那珂湊魚市場ではスーツ姿で上品にあんこうを持ち上げて笑っていたが、あの姿がまさにおぼっちゃん育ちを思わせ、すこぶる評判が悪かった。悪人ヅラを全く活用していない。『ねじり鉢巻きでマグロなんかを持ち上げて、ワンカップで乾杯させたらいい』なんて話が出ているよ」(永田町関係者)
 小沢代表は時間さえあれば全国を回って選挙事務所にハッパをかけている。全国のどこかの漁港で、麻生首相とこれまた悪人ヅラの小沢代表のどちらが先にワンカップをあおるか。妙な対決がひそかに期待されている。

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