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K-1が10月大ピンチ

 魔裟斗の激勝に沸いた「K-1MAX2009」の激闘から一夜明けた14日、都内ホテルで会見が開かれた。視聴率ノルマをギリギリ達成した一方で、MAXラストマッチの魔裟斗やKIDを総動員しての結果に10月大会への懸念は拭えない。MAXブランドに未来はあるのか。

 大みそかを最後に引退する魔裟斗がDREAMファイター川尻達也との他流試合、山本“KID”徳郁の4年ぶりK-1復帰など、格闘技界の2大スターがそろい踏みを果たした同大会。カリスマの歴史的KO劇やKIDの衝撃KO負けなど、白熱した闘いが繰り広げられ、1万6555人超満員札止めの大盛況だった。
 ただ、終わってみれば、大会前に谷川貞治イベントプロデューサー(EP)が掲げていた視聴率ノルマ「15%」をギリギリ達成したのがやっと。最高瞬間視聴率も魔裟斗の試合で19.8%を獲得したことから考えればMAXラストファイトのカリスマ頼みだったのは明らかな結果だ。

 そんな結末に喜んでばかりはいられない。主催者からは今後への不安が見え隠れ。MAX関係者が「試合内容やフルメンバーが出ていることを考えれば、10月はお先真っ暗でひとケタは確実」と視聴率を危惧すれば、谷川EPも「次は何か考えないといけませんね」と焦りをみせる。
 とはいえ収穫もあった。MAXのGP本戦でドラゴとの死闘を制し、唯一日本人で4強入りを決めた山本優弥が最高瞬間で17%の高視聴率をマーク。谷川EPも「魔裟斗クンやKIDクンが結婚して女性ファンが少なくなったので、優弥クンには是非とも若い女性ファンを呼んでほしい」と今後に期待を寄せた。
 なお、この日は10・26横浜アリーナ大会でのベスト4の組み合わせとして、アンディ・サワーVSブアカーオ・ポー・プラムック、山本VSジョルジオ・ペトロシアンが決定。さらにはリザーブファイトでは佐藤嘉洋VS城戸康裕の対戦も決まった。

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