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王道デビューの松本まりか、親友女優と比べられながらも悲願のブレイク 今年が正念場?

 ドロドロした芸能界の内幕と復讐を描く『ブラックスキャンダル』(読売テレビ・日本テレビ系、木曜23時59分)で、女優の松本まりかが株を上げている。

 でっち上げの不倫騒動で女優生命を絶たれ復讐鬼と化す藤崎紗羅役を熱演する松本だが、そもそもブレイクしたのは、今年の年明けからテレビ朝日系で放送された『ホリデイラブ』で、ストーカー的な不倫妻を演じたのがきっかけ。

 「リミッターを外したような壊れた演技っぷりが大きな話題となりましたが、いい意味で一線を超えてしまうことのできる女優魂の持ち主ではないでしょうか」(芸能ライター)

 実は芸能界デビューは思ったより早い。松本は1984年生まれで現在34歳だが、2000年にNHKのドラマ『六番目の小夜子』でデビューしているのだ。収録当時はまだ15歳、共演者のマネージャーとして撮影現場にいて松本をよく覚えているという関係者が話をしてくれた。

 「鈴木杏さん、栗山千明さん、平田裕香さん、竹島由夏さん、長谷川恵美さん、石部里紗さん…。そして男性も山田孝之さん、勝地涼さん、山崎育三郎さん、内野謙太さん、鳥居紀彦さん…。当時、みな中学生設定の十代でした。いま考えると凄いメンバーでしたね。主人公の親友役を務めた松本さんは、華があって現場でも目立つ子でしたよ。宮崎あおいさんや栗山千明さんと一緒に、ティーン向けのファッション雑誌『ピチレモン』(学研)で専属モデルもしましたね」(芸能プロダクションマネージャー)

 その後もドラマ、映画、舞台、CMなど出演作はけっして少なくはなかったが、売れる、売れないの先が読めないのが芸能界。ゲーム『ファイナルファンタジーX』のリュック役声優など、コアなファンには認知されていたものの、あいにく世間一般的な知名度は思ったように上がらなかった。風向きが急に変わったのが昨年だ。嵐の櫻井翔が主演した『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)で美人秘書を演じ、これが注目を集めた。上向き加減になったところで、その直後の『ホリデイラブ』の悪女役と続き、一気にブレイクした形だ。『六番目の小夜子』から実に18年、33歳(当時)にしてようやく日の目を見たわけだ。

 そんな松本だが、業界内には来年が正念場になると指摘する声もあるようだ。
「石原さとみと親友なのは有名。インスタグラムでもたびたび2ショットを投稿しているほどです。石原は文句なしに押しも押されもせぬトップクラスの女優になった。しかし、松本の場合、石原のようになれるかどうか心配されるのは、不倫悪女に復讐鬼と、極端な役柄で人気を獲得してしまったところです。女優として成長するには、演技の幅を広げていかなければいけませんが、この悪女イメージはなかなか払拭できない。現に、年明けも極端な役での仕事が決まっているようです。ズバリ、来年が正念場になるでしょう」(民放テレビ局プロデューサー)

 松本まりかは、石原さとみになれるか? もともと持って生まれた華があるという松本。来年も目が離せそうにない。

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