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久々にテレビ局への天下り人事を断行 株主・森田知事の意向が反映ともっぱら

 しばらくなりをひそめていたテレビ局への“天下り人事”がこのほど断行され、なにかと物議をかもしている。
 独立U局の千葉テレビが次期社長に総務省出身で、日本BS放送(BS11)執行役員制作局長の上田誠也氏(60)を迎える人事を内定したからだ。
 '01年に総務省になってから同省出身者のテレビ局社長就任は初めて。東大法学部卒で、'75年に旧郵政省に入省。総務省近畿総合通信局長などのコースを歩んできたエリートである。

 ただ、官庁退職者が退職以前5年間の地位に関係する民間会社へ再就職することは、退職後2年間禁止されているが、問題はないのか。
 「上田氏はBS11に2年以上在籍している。その後、千葉テレビ社長に就任したため問題はない」(放送業界事情通)という。合法的天下りということか。

 「アニメとロッテの局」といわれる千葉テレビは昭和45年に開局し、千葉、東京といった関東圏を中心に電波を流している。テレビ通販や過去の時代劇、韓国ドラマ、宝塚、そしてアニメ、野球中継(ロッテ主催)などを放送。従業員数65名、で売上げは35億円(2010年度)である。
 主要株主が千葉県、千葉市、千葉日報のため、今回の人事には同局相談役である森田健作知事の意向が反映されているともっぱらだ。
 「2期目に入った森田知事はその権力を使うようになった。1期目からその傾向はあり、彼が所属するサンミュージックのタレントが千葉テレビに大勢出ている。ブッチャーブラザーズ、カンニング竹山、髭男爵らだ。現場に影響力を持つ生え抜き社長よりも、自由に話しやすい総務省幹部を次期社長にもってきたのも納得、と局内で囁かれています」(放送関係者)

 千葉テレビの社長人事が、他局に余計な影響を与えないことを祈るばかりだ。
(編集長・黒川誠一)

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