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シーズン総括 キャンプ直前補強はあるのか? 広島東洋編

 14年連続−−。1997年シーズンに3位になって以来、広島東洋カープは“万年Bクラス”に喘いでいる。特定選手に敗因を押し付けるつもりはないが、主力投手陣は前年に比べ、成績を落としている。エース・前田健太(23)が前年15勝から10勝、ジオ(33)が8勝から3勝、6勝を挙げたスタルツ(32)は退団。前年34試合に登板し、6勝6敗だった篠田純平(26)は5勝7敗へ…。しかし、悲観する材料ばかりではない。2010年は規定投球イニングに到達したのは前田1人だったが、2011年はバリントン(31)、福井優也(24)も加わり、今村猛(20)、岩見優輝(24=ドラフト2位)、弦本悠希(22=同7位)といった若手も頭角を現した。新人・野村祐輔(22=明大)がそれなりの成績を上げれば、投手陣はなんとかやっていけるのではないだろうか。

 2011年は『打撃陣』の脆さを痛感させられたシーズンでもある。開幕から3番を託された廣瀬純(32)が、右太股を故障で中盤戦からいなくなった。廣瀬離脱も痛かったが、今季喫した76敗のうち、「0対1」が10試合、「1対2」が6試合、「3対4」が5試合…。30敗が「1点差」で敗れたものなのだ。93年シーズンも「1点差負け試合」が「29試合」があったが、数字上では、昨季が球団史上、もっとも1点差負けが多かったということになる。
 この話を広島関係者にぶつけてみると、「5番バッターの適任者がいなかったからねえ〜」と嘆いていた。
 5番の人材難か…。144試合のスタメン表を繙いてみると、野村謙二郎監督(45)は、12人を5番に入れている。しかし、この12人が5番の打順で放った本塁打は僅か3本、巨人は5番打者が27本塁打を放っており、他4球団も少なくても、15本塁打以上を打っていた。打撃陣の大きな補強は、ドラフト4位の土生翔平外野手(22=早大)だけ。4季連続打率3割、3年秋に首位打者も獲得したように、「5番=長距離タイプ」のバッターではない。

 時系列で2011年を振り返ってみると、4月17日には首位浮上。5月25日の西武戦で涌井に完封されると、以降は完全に調子を落とし、6月6日まで10連敗。5月26日の西武戦5イニング目から50イニング連続無失点(セ・リーグワースト)という不名誉な記録も作ってしまい、5月、6月の不振(39試合23敗)を最後まで取り返せなかった。丸佳浩(22)の成長が救いだが、57試合に登板したリリーフのサファテ(30)がいなかったら、もっと負けていたかもしれない。サファテは9月27日に故障帰国しており、シーズン終了まで元気だったら、セーブ王のタイトルは十分に狙えた。60イニング3分の2を投げても、自責点9の好ストッパーを持ちながら、1点差ゲームに弱いのは、「打撃陣の不甲斐なさ」につきる…。
 古葉竹織監督時代の1979年、チーム平均打率は12球団ワーストの2割5分7厘だった。それでも、同年は優勝、日本一に輝き、昨年の落合中日もチーム平均打率2割2分8厘でペナントレースを征している。広島チーム平均打率・2割4分5厘は、79年の古葉カープよりも『下』だが、2011年データではセ・リーグ2位なのだ。統一球の影響である。

 乱暴な比較になるが、79年の広島には江夏豊という絶対的クローザーがいて、昨季の中日にも岩瀬、浅尾がいた。古葉時代の足を絡めた攻撃に回帰し、継投策で逃げ切るというスタイルを徹底すべきではないだろうか。(一部敬称略)

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