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41歳の高橋健に託した広島首脳陣の思惑

 巨人偵察部隊が宮崎県内を縦断していた。広島東洋カープが春季二次キャンプ地・日南市に移ったのは、2月13日。以後、巨人のスコアラー陣は、今季41歳になる高橋健投手を『要注意選手』として、その仕上がり具合を探っていた。

 高橋と言えば、昨年は米国に挑戦。ニューヨークメッツのユニフワームを着て奮闘したが、『メジャー1勝』の夢は叶わなかった。古巣広島に帰還できたのも、12勝を挙げたコルビ・ルイスの米球界復帰がなければ実現しなかったという。もちろん、ベテランの駆け引き、配球術には捨てがたいものもあるが、そんな高橋を原巨人が警戒する理由は、08年の対戦成績にあった。
 高橋は巨人戦に5試合先発し、3勝0敗(完封1)。クリーンアップの小笠原、ラミレスは外角に沈む『緩い変化球』に苦しめられた。その当時のイヤな印象が鮮明に残っているようだ…。
 「原(辰徳)監督がナーバスになっているところもあります」(球界関係者)
 08年の高橋は8勝5敗、防御率3・50。同年の完封勝利は「1」だから、巨人以外の他4球団との相性はあまり良くなかったわけだ。ひと昔前の言葉で言えば、完全な“巨人キラー”である。

 「高橋に限らず、メジャーから帰還した小林雅英、薮田安彦らは『メジャーの捕手はリードがいい加減だった』という主旨のコメントを出しています。高橋は気心も知れた古巣の捕手陣と再会し、復活の要素も出てきた」(前出・同)

 広島投手陣は世代交代の狭間にあると言っていい。しかし、どういうわけか、本拠地・マツダスタジアムを苦手にしている。エース候補の前田健太は旧広島球場では5勝1敗(08年)だったが、マツダスタジアムの誕生した昨季は4勝8敗、ストッパーの永川勝浩も08年の1敗から5敗に成績を落とした。高橋は「広域球場の利点を生かす配球」も、メジャーで経験した。その41歳になるベテランが若手投手陣の『生きた教材』にもなるはずだが、こんな指摘も聞かれた。
 「高橋は個人主義者ばかりで、テキトーな配球しかできないメジャー捕手に懲りています。その話を聞かされ、将来のメジャー挑戦を考え直した広島投手もいないわけではありません」(メディア陣の1人)
 自前選手のFA流出に泣かされてきた広島が、高橋の帰還を歓迎した理由は、こんなところにもあったようだ。

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