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巨人は自滅! 金本阪神がFA補強でロッテ・涌井一本化

 早くもトラの来季へ向けての動きがあった。オフの補強の目玉は、「巨人だけはNG」という千葉ロッテのエース・涌井秀章(31)だ。

 東京遠征中だった8月下旬、金本知憲監督(49)が四藤慶一郎球団社長、高野栄一球団本部長など球団トップに呼び出されたのは、本誌既報通り。その席上で語られた主なテーマは、日本ハムからウエーバー公示された投手のメンドーサを獲るかどうかだった。しかし、この『夏の編成会議』は、来季のチームビジョンの骨格も決めていた。
 「金本監督がトップ会談に臨んだのは8月25日。『夏の編成会議』です。昨夏を例に上げると、この席上で糸井嘉男のFA獲得が確認されています。現場とフロントで、戦力補強に関する双方の意見交換も行われ、今年はフロント側から『オフのFA補強は投手中心で行く』と伝えられました」(球界関係者)

 今季の国内FA市場には、埼玉西武・牧田和久、北海道日本ハム・中田翔などのビッグネームも多い。ここに、涌井も「獲得可能」として急浮上していた。
 今年、涌井は2度目のFA権を取得した。パ・リーグ最下位のロッテにとって、涌井は“唯一無二のローテーション投手”と言っても過言ではないが、FA権再取得に関する球団側の発言は微妙だった。

 「彼の人生なのでしっかり選択してほしい一方で、今後もロッテで…」
 これは、林信平球団本部長が各メディアに発したコメント。普通なら、「残留要請」が先に出るはずだが、「彼の人生」と“物分かりのいい選手寄り”の発言だ。
 「1月25日、涌井は契約を更新しました。今季途中にFA権を再取得することは分かっていたわけで、メディアも他球団も交渉後の会見で騙されてしまいました」(ベテラン記者)

 昨年の契約更改時、今季中にFA権を取得する有名選手に対し、各球団は複数年契約を提示していた。西武・秋山翔吾、オリックス・T-岡田などがそうで、涌井も「その流れ」に飲み込まれたと解釈されていた。しかし、そうではなかったのだ。会見で涌井は複数年契約について否定も肯定もしなかった。ならば、その年数を予想しようと各メディアはカマをかけたが、無視された。
 その後、「3年契約、2年目のオフに更新するかどうかの権限は球団が持つ」という、もっともらしいデマが流され、それを他11球団も信じてしまったのだ。
 「涌井の2億5000万円の年俸は高すぎです。涌井獲得に熱心だった伊東勤監督がいなくなり、信頼するトレーナーも'15年オフでロッテを退団しています」(スポーツ紙記者)

 西武の牧田和久も国内FA権を今季途中に取得した1人だが、これは複数年提示を蹴っての単年契約。チームでは中継ぎだが、先発として責任イニングを投げ続ける力はWBCで証明済みだ。「牧田はメジャー志望があり、今オフは来年度の海外FA取得のために動かない」との見方も強いが、阪神は「33歳でメジャー挑戦はない」と見て狙ってる。
 実績十分の涌井、牧田を獲得すれば、阪神が一気に優勝候補に躍り出る。投手中心の補強論には「打の主役」と目されていた中田翔の残留説が強まってきたことも影響しているのだろう。
 「涌井は去就について“家族と相談”と言っています。モデルで妻の押切もえは、涌井がメジャーに行くと言えば付いていき、『国内』と決めれば、それに従うだけ。かといって、涌井は自分で決められない性格。西武時代、年俸調停を申し出るなど破天荒なところもあったが、結婚して夜遊びも卒業しています」(同)

 仮に夫人次第ならば、巨人移籍は薄い。巨人には元カレ・野間口貴彦氏がいるからだ。現役は退いたものの、スカウトとして今も在籍しており、涌井も面白くないはず。
 「巨人は今オフも、先発陣の補強をしなければなりません。3本柱の1人、マイコラスとの2年契約が切れ、本人はメジャー帰還の意志が強い。マイコラスが投げる試合は、ネット裏にメジャースカウトがウヨウヨしていました」(ベテラン記者)

 マイコラス喪失の際は、巨人もなりふり構わずのようだが、「投手補強」を決定させた阪神はブレない。この「ブレない」は、糸井とのFA交渉でも一発合意できたようにかなり効果的だ。涌井の眼に「巨人よりも阪神」と映るのは間違いない。
 「10月6日、次回のプロ野球実行委員会で、山口俊投手の処分内容が再検討されます。『重すぎない』で反論を跳ね除けたものの、選手会は納得していません。その事務折衝役は阪神からNPBに出向しているスタッフです。まるで、阪神が巨人の尻拭いをしているようなもの」(前出・関係者)

 そうなれば、涌井の獲得交渉では、意地でも巨人には負けられなくなる。
 金本監督も、フロントの提案であるアンダースローの牧田と涌井の縦ジマにはニンマリのようである。

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