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盗聴疑惑で「英国の東スポ」ニュース・オブ・ザ・ワールドが廃刊

 イギリスで毎週日曜日に発刊されていたタブロイド紙「ニュース・オブ・ザ・ワールド」が7月10日をもって廃刊することを発表して、大騒ぎになっている。この新聞は、168年の歴史を持つベストセラー紙。メディア王ルパート・マードック氏の持つ米「ニューズ・コープ・インターナショナル」傘下で、セレブや有名人のゴシップなど軽いニュースを中心に報道、いわば、「イギリスの東スポ」というような位置づけだった。発行部数は300万部以上。

 ニューズ・コープ最高執行責任者でルパート・マードック氏の子息ジェームス・マードック氏は、ホームページでこう発表している。
 「今日はニュース・オブ・ザ・ワールドに現在発生している深刻な問題について重大なお報せがあります。ニュース・オブ・ザ・ワールドに168年の歴史があることは言うまでもありません。そして他のどの新聞よりも多くの人に読まれている新聞です。犯罪と戦い不正を見抜き、国や読者に議題を提供し、輝かしい歴史をつくってきました。しかしこのようなニュース・オブ・ザ・ワールドの功績は、間違った行動によって傷つけられてしまいました」

 そのうえで、「現在、進行中の警察の調査があります。 私たちは両方に協力しています。警察の仕事が完了するまで、この全力をあげて協力していきます」とし、「2011年7月10日の日曜日がニュース・オブ・ザ・ワールドの最後の号になることを発表する」とコメント。

 進行中の捜査とは、ニュース・オブ・ザ・ワールドがハッカーを雇って、長年にわたり犯罪の被害者や有名人の電話を盗聴していたという疑惑。現地報道では、最終的に盗聴被害者は4000人にものぼるといわれている。また、警察官への贈賄容疑で当局の内部調査もおこなわれており、事件の波紋は広がるばかりだという。

 また一部では、「ニュース・オブ・ザ・ワールドは同じ『ニューズ・コープ・インターナショナル』傘下の大衆紙『THE SUN(ザ・サン)』の日曜版といった存在だったので、廃刊後はザ・サン紙が日曜版を発行するのでは」との報道もある。

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