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打率4割超えでもベンチ 明確になった“5番手外野手”イチローの立場

 メジャー14年目のヤンキース・イチロー外野手(40)が、試練の開幕を迎えた。

 スプリングキャンプの時点で、“5番手外野手”とされていたイチロー。予想通り、4月1日(日本時間2日)のヤンキース開幕戦では、ベンチスタートなり、出場機会すらなかった。2日(同3日)も出番はなし。

 3日(同4日)のアストロズ戦では、8番右翼で初スタメンし、4打数2安打でマルチヒット。翌4日(同5日)のブルージェイズ戦でも7番右翼でスタメン出場し、5打数3安打の猛打賞で、デビュー戦の田中将大投手の初勝利をアシストした。

 それでも、5日(同6日)のブルージェイズ戦では、スタメンから外れ出番もなし。6日(同7日)のブルージェイズ戦では3度目のスタメンで、4打数1安打。

 スタメンした試合では、しっかり結果を残しているイチローだが、7日(同8日)以降、4戦連続でベンチスタート。出番は守備固め、代走要員に限定され、10日(同11日)のレッドソックス戦では出場機会もなかった。

 11日(同12日)のレッドソックス戦では、5試合ぶりに7番左翼でスタメンし、4打数2安打と、好調をキープ。

 11日(同12日)現在、チームは11試合を消化。ここまでのイチローの成績は18打数8安打、打率.444と立派なものだが、それでも、スタメン起用が4試合しかないあたりに、“5番手外野手”としてのイチローの立場を明確にしている。

 ちなみに、ライバル外野手の11日(同12日)現在の打率は、左翼のブレット・ガードナーが.286、中堅のジャコビー・エルズベリーが.350、右翼のカルロス・ベルトランが.243、指名打者に入っているアルフォンソ・ソリアーノが.216。打席数の違いこそあれ、いちばん高打率を残しているのがイチローだが、それでも、“5番手外野手”に変わりはない。

 9日(同10日)のオリオールズ戦では日米通算3018試合出場となり、野村克也(西武など)が持つ3017のNPB最多出場記録を更新したが、大記録達成の試合が代走のみの出場では、なんとも寂しい。

 このままいけば、イチローの出番は著しく少なくなる。レギュラー4人の外野手に休養日を与える日しか、スタメン機会はないだろう。ヤンキースに残るかぎり、その苦闘は続くことになりそうだ。
(落合一郎)

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