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水嶋ヒロは21世紀の青島幸男になれるか?

 所属事務所を退社し、小説家宣言をした水嶋ヒロが早くも帰って来た。
 しかも本名で「ポプラ賞小説大賞」を受賞。さらには2000万円もの賞金を『辞退』するという超男前アピール付き。まさに元・仮面ライダーらしい華麗なる変身としか言いようがない。

 このニュースは芸能界にも衝撃を与えたようで処女作を出版したばかりの爆笑問題の太田光は自身のラジオ番組で「どういう事だよ!!」といつにもまして管を巻いていた。

 ところで水嶋ヒロのニュースを聞いて筆者は故・青島幸男氏のことをふと思い浮かべてしまった。

 青島幸男氏のイメージは筆者の世代(1985年生まれ)から見れば東京都都知事で時々映画やドラマに時々出てた人としてか印象がないが(それだけでも十分スゴイ人物なのだが…)かつては売れっ子の放送作家兼タレントで、今回の水嶋ヒロと同様に処女作の小説が賞(なんと直木賞)を受賞している。

 放送作家としてデビューした青島幸男は政治・作詞家・俳優と色々な顔を持つマルチタレントだった。青島もかつては小説家を目指していたが時代の悪戯か放送業界へ進む事になる。放送のメディアで大暴れの限りを尽くした青島はある日、親友の谷啓に「直木賞でもとってみるか」と言った。最初は誰しもが冗談かと思ったが、青島の処女作「人間万事塞翁が丙午」はちゃんと青島の「予定通り」直木賞を受賞してしまったのだ。
 処女作がいきなり直木賞を受賞するのは前代未聞の事であり『超マルチタレント』と言われた青島幸男のケタはずれの才能が垣間見えるエピソードだ。

 今回の水嶋ヒロも「小説家になる」と公言し、見事に賞を受賞してしまった。

 この二人に共通しているのは「有言実行」。俳優でも放送作家でもメディアに出る人はみんな目立ちたがり屋でプライドが高い。才能と見栄が合体するととてつもないパワーが生まれる。そのパワーをうまくコントロールできた者が勝者となるのだ。

 また、この二人の名前には「水」関係の文字が入っているのもポイントだ。かつて「芸の世界では水は縁起もの」とされていた。水嶋はそのまま水に囲まれた島をイメージできる名前だし、青島も青の持つイメージカラーは空もしくは水だ。

 「水」を「才能」と訳せば「才能に囲まれた島民」という意味になり、やはり非常に縁起のいい名前だという事がわかる。
 うーむ。筆者もこの法則に従い、小説を書く機会があれば「海島うず雄」とか「水元わきでのすけ」とかの露骨なペンネームをつけてみたいところである(笑)

(昭和ロマン探求家・穂積昭雪(『雪』は一応関係ですかね)山口敏太郎事務所)

【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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