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愛知県小牧市発! 「日本唯一のお乳のお寺」

 愛知県小牧市にある龍音寺(通称:間々観音)は「日本唯一お乳のお寺」として知られており、お乳の出がよくなるご利益がある。明応元(1492)年に創建された浄土宗の寺で、尾張三十三観音の一つとなっている。寛文5(1665)年に編纂された『正事記』によると、村に乳飲み子を抱えて夫に先立たれた女性が、間々観音像に祈願したところ、たちまち乳が溢れ出たという由来が書かれており、それ以後、絶えず参詣の人で賑わっている。

 境内の一枚板にはオッパイ型の絵馬ずらりと張りつけられている。絵馬には安産や母乳がたくさん出るようにというお願いの他にも、最近では大きさや形といった女性にとっては切実なお願いも多々見られるようになっている。

 また境内にはオッパイのオブジェがいっぱいある。本堂の階段を登った正面には、乳房の石像も建っている。赤子を抱いた姿の白い観音像は噴水仕掛けで、その右の乳房から水が吹き出すシステムになっている。

 龍音寺は、明応元(1429)年頃、小牧山を猟場とする猟師がいた。ある時、小牧山に登り、鹿の群れに出会い、弓を射たところ、鹿は光り輝きながら7つの石となり、その中央から千手観音菩薩像が現れた。そして、猟師は村人と共に草庵を造り、観音菩薩像を祀ったという。その後、旅の老僧が菩薩像を参拝した折、「これは空海が入唐する時、鎮護国家を祈って自ら作った金銅仏である」と言い、多くの信仰を集めるようになった。しかし、風雨などによって堂宇が倒壊寸前となったが、永正2(1505)年に林心斎という侍によって新しい堂宇を建立された。天正年間に、小牧山に安置されていた像は祖玄和尚により、現在の間々本町に移された。

(写真:「間々観音」愛知県小牧市間々本町152)

(「三州の河の住人」皆月 斜 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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