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ジャニーズ合宿所のルームメイト 岡田准一

 『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系列)の“ジャニーズ予備校”で合格。ジャニーズ事務所に入所後、わずか3か月で歌手デビューをはたしたシンデレラボーイといえば、V6・岡田准一だ。出身は大阪のため、上京後は都内・一等地にあった合宿所に入居し、先輩のジャニーズJr.たちと寝食をともにした。このとき、ルームメイトとなったのは、同じ関西出身のKinKi Kids・堂本剛だ(剛は奈良県出身)。

 一般的に、関西人は他府県の人間よりも、おもしろいと思われがち。ところが、岡田は剛から、「関西人のクセにつまらん」と言われ続け、しょっちゅう無茶ぶりをされては、恥をかかされた。

 剛は、Jr.を集めては岡田に、「おもろいこと言うて」、「一発ギャグやって」と攻撃。岡田が映画『マスク』(1994年)のジム・キャリーをまねると、意外にも、大ウケ。岡田の天賦の才は、このころから健在だったようだ。

 ちなみに当時、KinKi・堂本光一はひとり部屋。唯一鍵を閉めるほど内向的で、一日中、部屋から出てこないこともあった。

 V6で、岡田以外はみな実績が十二分にあった。特に、グループ最年長で、岡田とは9の年齢差がある坂本昌行は、苦労人。歌手デビューのチャンスを何度も逃し、辛酸をなめ続けた。

 その甲斐あって、V6の一員になれた。まではよかったが、サラリーマンや付き人の経験もある坂本は、必然的に教育係に。年少組で10代のComing Century(略・カミセン/森田剛、三宅健、岡田)に手を焼き、不満を募らせる毎日だった。

 経験値が浅く、社会のルールさえ知らない3人を、連日にわたって説教。そのストレスで酒に走り、合宿所の食堂に、ビールの空き缶をたくさん転がせたこともある。のちに、事務所から注意されたが、坂本からすれば、カミセンは仲間というよりストレス分子のかたまり。口をきかないことも多かったという。

 次週は、本稿のシリーズラスト。ついに嵐の登場だ。

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