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“おんな人間狂気”AI、ついに初戴冠! 戦慄の蹴りで地下日本女子王座を強奪!! 7・24 地下プロレス『EXIT-80 CRESCENT』

 7月24日、東京・高田馬場「ALAISE」にて、地下プロレス『EXIT-80 CRESCENT』が行われた。

 今回ついに「地下日本女子王座」のベルトが初公開。記念すべき初代王者決定戦が挙行され、大本命の“Oueen Da Bitch”ことAIが“レッスル観音”雫あきを完全KOにて下し、“最強の地下おんな”に与えられる紅いベルトを、満面のドヤ顔で強奪してのけた。

【第1試合 地下日本阿吽選手権】

[王者]“タックル将校”竹嶋健史 vs[挑戦者]“求道妖怪”入道

 単身アメリカに飛んだ兄貴分・矢野啓太が不在の中、たった一人で阿吽の帯を守らなければならなくなった若武者・竹嶋。若き王者が死守する虎の子の「阿」の帯に、宿敵・入道が挑む。

 幾度も地下組織より試練を課せられ続けてきた両者による宿命の対決は、かつて自らも巻いた帯の奪回に燃える入道が、これでもかとばかりに“カンパイ・ボーイズ”流の頭突きを叩き込む猪突猛進ファイトを見せ、竹嶋の額を叩き割る。

 しかしレスリングテクニックに日々進歩を見せる竹嶋は、入道の体重を活かした重厚な寝技をかいくぐり逆転の脇固め。タップアウトを奪い勝利し、防衛に成功した。

【第2試合】

“銀座の鉄人”三州ツバ吉 vs “新潟プロレス”重野幸浩

 “足技の魔術師”小笠原和彦が、荘重な空手の演武で観客を魅了した後に行われた、第2試合。

 今週末に2度目の“富士山頂の地下プロレス”を控えた三州は、モチベーション最高潮。久々の地下マット登場だが、ハイテンションで観客を煽りながら入場する様子は、以前とまったく変わっていない。富士決戦に向けて、新鋭・重野をビシッと一蹴したいところだが、地下デビュー2戦目の重野のイキの良さは前戦を上回っていた。スタンドでも遠慮なく三州の顔を張り飛ばし、背中にはサッカーボールキックを思いきり叩き込む。

 グラウンドでも幾度もキリキリ舞いさせられ「あわや」と思わせた三州だったが、ジャンプ一番の延髄斬りで逆転。そのまま十八番の腕固めに雪崩れ込み逆転勝利。さあ、週末は日本一高い山が待っている!

【第3試合 地下日本女子王者決定戦】

“Oueen Da Bitch”AI vs “レッスル観音”雫あき

 幾度もの激闘を経て、ついにこの日決することとなった「地下日本女子王座」。初めて公開された紅いベルトを懸けて闘う女たちは、KO至上主義の獰猛ファイトを連発する大本命・AIと、“レッスル観音”こと雫あきの両者に決定した。5・22『EXIT-74』で矢野啓太相手に地下デビュー戦を果たした雫が、試合後AIを強く睨みつけたことから始まる両者の因縁は、記念すべき王者決定戦にて決着を迎えることとなった。

 過剰に禍々しいオーラを発するあまり、無言ながらも周囲を有無言わさずに圧倒してしまうAIの入場シーン。精悍な褐色の肌はさらに黒光りを増し、真夏の灼熱の太陽すらも服従させてしまいそうな迫力を帯びている。一方の雫あきは、“観音”の異名通りの菩薩のような優しい佇まいが、AIとはあまりに対照的だが、その目には静かながらも闘争本能が溢れている。

 試合は大方の予想通り、AIの打撃と雫のグラウンドの真っ向勝負。矢野相手にも渡り合ったグラウンドで、雫が優位なポジションを築くが、そのたびにAIの長い脚がムチのように唸りをあげ、雫の頭部をスイカのように蹴りあげる! しかし雫は簡単に逆転を許さず、ふたたびポジションを築き直しマウントに持ち込み、叫びをあげながら拳を振りおろす。一歩も退かぬ女の闘い、この対決こそ王者決定戦にふさわしい!

 グラウンドで試合をコントロールする雫は、渾身の力で腕十字に勝負を懸ける。しかし無慈悲に足の裏で雫の顔面を蹴りあげ脱出したAIは、上に覆い被さりパンチの雨あられ、“おんな人間狂気無双”の殺戮ショーのシメに入る。雫が必死の心で上体だけを起こした刹那、後頭部に非情のサッカーボールキック一閃! 深紅のマットに大の字に倒れた雫はそのまま10カウントを聞き、AIの腰についにチャンピオンベルトが巻かれることとなった。

 試合後は両腕に力こぶを漲らせ「シャー!」と咆吼。そして“兄者”の人間狂気・紅闘志也をリングに迎え、禍々しく記念撮影。この最狂兄姉は、ゆくゆくは地下のベルトを二人だけで独占し、地下世界を牛耳るつもりなのだろうか…!?

【第4試合】

“暗黒サラブレッド”ジャガー・ロゴフスキー vs “鋼鉄忍者”刃駆

 前・地下世界王者のジャガーが、6・26『EXIT-78』に続き、ALAISEのリングに登場。対戦相手は、初めてメインのシングル戦を務める刃駆。スピーディーかつアグレッシブな闘いぶりが多くの者に認められ、彼もまた地下での存在感を飛躍的に増している。

 刺激的すぎる初対決は、期待を裏切らぬハイスパートな斬り合いとなった。いっさい無駄のない鋼の肉体を誇る両者から繰り出される、打撃の速射砲の応酬は、ALAISEの空間を切り裂き、観客を大いに魅了した。刃駆はジャガーのグラウンドにはヒザ十字、そしてスピニングトーホールド(!)、スタンドでは低空ドロップキックに水面蹴りと、ジャガーの下半身に狙いを定めた攻撃を見せる。

 しかしながら永きにわたり地下世界を圧倒し続けたジャガーの打撃は、やはり強烈無比。パンチの雨あられが刃駆に襲いかかり、最後は軌道の見えないハイキックでKO。終わってみればジャガーの横綱相撲であったが、かつての絶対王者相手に好勝負を見せた刃駆が、さらに株を上げた一戦でもあった。

 そしてジャガーはまたも試合後「ガルーダ!」と、タイ地下ムエタイの支配者の名を絶叫。地下世界の支配者たるロゴスキー家の末裔・ジャガーと、タイ地下世界の帝王の邂逅は、いつ果たされるのか…?

 全試合結果は以下の通り。

◆地下プロレス『EXIT-80 CRESCENT』

2011年7月24日(日)開始:16:00

会場:東京・高田馬場「ALAISE」

<第1試合 地下日本阿吽選手権>

○[王者]竹嶋健史(9分31秒 脇固め)●[挑戦者]入道

 ※竹嶋が所持する「阿」の帯が懸けられる。

 ※王者・竹嶋が防衛に成功。

<第2試合>

○三州ツバ吉(7分20秒 腕固め)●重野幸浩

<第3試合 地下日本女子王者決定戦>

○AI(5分54秒 KO)●雫あき ※後頭部への蹴り

 ※AIが初代王者となる。

<第4試合>

○ジャガー・ロゴフスキー(6分40秒 TKO)●刃駆 ※右ハイキック

※試合はすべて時間無制限一本勝負。KO、ギブアップのみで決着。

地下プロレスtwitter

http://twitter.com/Chika_Wrestling

地下プロレス データベース

http://www43.atwiki.jp/wuw-exit/

梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?

http://npn.co.jp/article/detail/97320773/

地下日本女子王者決定戦・初戦にて、AIの“おんな人間狂気”ついに覚醒! 3・27地下プロレス『EXIT-65 WANABEE 2』

http://npn.co.jp/article/detail/74448512/

帝王ジャガー・ロゴフスキー久々の地下凱旋に、ALAISEが戦慄 6・26 地下プロレス『EXIT-78 UNKNOWN』

http://npn.co.jp/article/detail/99594329/

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