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首都圏から一番近い離島 GWは初島へGO!!

 ゴールデンウィークはどこも大混雑なうえ、料金も割高。家から一歩も出ず、レンタルDVDを見て過ごす向きも多いことだろう。そんな人にオススメの穴場が…初島。東京から新幹線と高速船を乗り継げば、わずか2時間弱で行ける“首都圏から一番近い離島”を紹介しよう。

 初島は伊豆半島東部の相模湾海上に浮かぶ島。静岡県唯一の有人島で、首都圏から一番近い離島としても知られている。
 首都圏からは、まず熱海へ。新幹線ひかりで37分、こだまで50分。駅に着いたら熱海港へ。駅前のバスターミナル8番乗り場から路線バスで約15分。タクシーで約10分。徒歩だと約30〜40分ほど。ここから高速船「イルドバカンス号」で約25分、玄関口の初島港に到着する。片道1170円。島内施設の入園料とセットになったチケットも販売されており、こちらのほうが絶対おトクだ。
 島内には路線バスもタクシーもない。また、06年には島内を一周する約4kmの周遊道路が整備された。そこで、港から徒歩で時計回りに一周してみよう。
 最初に目に飛び込んでくるのは食堂街。島の漁師が営む食堂21軒がズラリと並んでいる。朝に漁へ出て、その日食べる分だけを獲り、そのまま店先にある生簀代わりの水槽に入れ、客に提供している。
 試しにそのうちの一軒「めがね丸」に入ってみた。注文した「めがね丸定食」は刺身(アジ、イカ、エビ、メジナほか)、カサゴの煮魚、サザエのツボ焼き、小鉢に漬物、みそ汁、ご飯が付いて2100円=税込。なにより食材が獲れたてだけに鮮度が違う。食堂街全体でもメニュー料金は定食で概ね1500円から2500円程度。また、単品料理も充実しており、刺身やツボ焼き、煮魚などを肴に地酒の徳利を傾ければ、左党には堪らない。
 食堂街の裏にある初島小中学校は島内唯一の学校。全校生徒は20人程度だが、校舎は日本最大級のログハウスだ。校歌「地球の丸さを知る子供たち」は阿久悠・作詞、三木たかし・作曲という「津軽海峡・冬景色」のコンビによるもの。当時伊東に住んでいた阿久氏に、島民が手紙を出したことがきっかけだという。
 その先にあるのが「初島ダイビングセンター」。ダイビングの経験がなくても「体験プログラム」があるので大丈夫。陸上でレクチャーを受けた後、専任インストラクターのサポートのもと、浅くて安全な水深でダイビングを体験できる。
 そのまましばらく海岸に沿って歩くと「初島アイランドリゾート」の入口にぶつかる。ここはさまざまな施設を備えた大人向け離島リゾートだ。コテージもあるので宿泊もできる。
 受付を通り過ぎ、急な坂を上り切ったところにあるのがアジアンガーデン「R-Asia」。亜熱帯植物が植えられ、緑の芝生にハンモックが並ぶ南国テイストの庭園。レストラン「島カフェ」で食事したり、ビールを飲みながらノンビリと過ごせる空間だ。
 一方、海側に降りていくと海泉浴「島の湯」がある。海岸線ギリギリに作られた露天風呂で海水温浴が楽しめる施設だ。お湯は海岸の地下40mから汲み上げた井戸水を沸かしたもの。海水が地下に浸透する間に、海水より多量のミネラル分が溶け込んでいる。
 「R-Asia」からゴーカート場を抜けて高台に登ると、そこにあるのがシンボルともいえる「初島灯台」。1959に設置され、昨年3月に“日本で15番目の登れる灯台”としてリニューアルされた。晴れた日には伊豆諸島はもちろん、富士山や房総半島まで見渡せる。また、灯台には資料展示館が隣接しており、初島の歴史や灯台の仕組みなどを展示している。
 灯台から島の西側に見えるのが、会員制高級リゾートホテル「グランドエクシブ初島クラブ」。宿泊は会員のみだが、ランチや一部アクティビティは一般に開放されている。レストランは創作料理、中華料理、イタリアンなど。
 しばらく海岸沿いを歩いて初島フィッシャリーナへ。ここには「海中展望船ノア」の乗船場がある。約30分間のクルージングで、午前10時から午後3時までの毎時00分に出発。大人1600円。
 そこから初島港の方向に向い、新鮮な海の幸が味わえるシーフードバーベキューハウス「初島ピクニックガーデン」と、海洋研究開発機構が運営する「初島海洋資料館」を通り過ぎ、島で唯一のスーパーマーケットが見えてきたら初島一周の旅もエンディング。
 お土産は港の前にある初島漁協畜養部の直売所で。島の漁師がエビ網で獲った伊勢エビや、素センりで獲ってきたサザエが並ぶ。また、初島漁協スーパーでもトコロテンや岩ノリなど初島の特産品を販売している。特にオススメなのが初島特産のタクアン。島の人が自分たちの食べる分だけしか作らないという幻の逸品だけに、常に店頭に並んでいるとは限らない。見かけたら即、買いだ。
 直売所やスーパーの裏手は民宿街。「このまま泊まりたい」との希望もOK。23件ある民宿は全て島の漁師の経営で、刺し網漁や釣りで獲れた海の幸と、島の畑で取れた野菜を使った漁師料理が味わえる。料金は1泊2食7350円から。
 港では釣り人たちが堤防からノンビリと釣り糸を垂らしている。島自体が釣りのポイントでいうところの「カケアガリ」になっている初島は、「天然の漁礁」とも呼ばれる釣り天国。釣り人に聞いたところ、メジナやアジ、イサキ、タカベなど、さまざまな魚が釣れるという。今度は釣りざお持参で来ようと思いつつ、初島を後にしたのだった。

【問い合わせ先】
 ◇高速船「イルドバカンス号」/初島アイランドリゾート/初島ピクニックガーデン ?0557・81・0541(富士急マリンリゾート)
 ◇食堂街 ?0557・67・1400(初島総合観光案内所)
 ◇初島ダイビングセンター ?0557・67・3162
 ◇初島灯台/灯台資料展示館 ?0557・67・3100(燈光会初島支所)
 ◇グランドエクシブ初島クラブ/初島海洋資料/館海中展望船ノア ?0557・67・3000
 ◇初島漁協畜養部直売所/初島漁協スーパー ?0557・67・1405
 ◇民宿街 ?0557・67・1400(初島民宿案内)
 ◇ホームページ(http://www.hatsushima.jp/)

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