人気タレントの関根麻里(29)と韓国人歌手K(39)の結婚が決まった。だが、幸せの絶頂にいる二人の裏で、意地とメンツとプライドを賭けた戦いが始まっている。

　父でタレントの関根勉(60)も「(Kのことは)知っていました。いい方で、素敵な青年です」、「早く孫の顔が見たい」と公認の仲だった二人は、2009年に麻里がキャスターを務めるラジオ番組にKがゲスト出演して出会った。Kは連続ドラマ『H2〜君といた日々』の主題歌『over...』やドラマ『1リットルの涙』の主題歌『Only Human』などがヒットした人気の歌手だ。
　二人は意気投合し、交際が始まるが、彼には韓国で2年間の徴兵制度が待っていた。麻里も時間が出来ると韓国に会いに行っていたが、スポーツ紙記者によると「会えない時間が愛を育んだようだ」という。そして、交際は5年目を迎え、8月に婚姻届を提出することに決まった。Kのコンサートが8月下旬から始まるという節目でもある。

　と、ここまではめでたい話だが、彼女がレギュラー出演している日本テレビ『ZIP！』の番組幹部とのトラブルが生じているという。スポーツ紙のスクープで明らかになった“おめでた”結婚報道。双方の事務所も「その方向で話が進んでいることは事実です」と、認めているのに番組内では一言も触れない。しかも、番組担当の幹部が系列局に「関根の結婚は扱うな」と圧力を掛けたというのだ。編成局、または会社として通達を出すケースはあるが、一番組が通達を出すことは非常に珍しい。この異例の通達に対して、従った系列局も従わなかった系列局もあった。
　「番組幹部としては、スポーツ紙に書かれていた『関根麻里は9月いっぱいで番組卒業』という記事が気に入らなかったようだ。また、結婚も寝耳に水だったんでしょうね」(系列局スタッフ)

　別の地方局の芸能担当者は「確かに『やめろ』という話はありました。でも、記事になっているのを止める気はありませんでしたから、話し合いましたよ。それで『ZIP！』を卒業するという話はしませんでしたが、自分たちが“知らされていなかった”という番組幹部の意地が見えましたね」と、結婚記事が出た当日の番組幹部の慌てブリを明かした。

　事実、番組と麻里の所属事務所との間に、大きなシコリが生まれてしまった。連日、番組には出演し続けている麻里は、幸せに水を差された感じからか、笑顔は見せるもののどこか覇気が無い。
　「番組はメンツを潰されたと思っているんですよ。8月に婚姻届を出して、9月に都内の神社で挙式という話は、麻里さんの中では決まっていたが、記事になるのは事務所も麻里さんも知らなかったことじゃないかな。これで、入籍と挙式が先延ばしになって、遅れたら可哀想」(番組制作スタッフ)

　麻里の結婚、『ZIP!』卒業記事で、キー局の幹部が、麻里の所属事務所や地方局のプロデューサーに対し、いかに横暴に振舞っているかがよく分かる出来事だった。