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書評「人妻たち」雨宮慶他著、二見文庫

 官能小説でおなじみの二見文庫より出版された、人妻モノだけを集めた珠玉の短編集。睦月影郎、館淳一ら人気官能小説家が人妻ストーリーで筆を競い合う。
 《「いやっ! 先生、いやっ!」若菜の抵抗をものともせず、スカートのファスナーを引き下げ、パンティストッキングやパンティといっしょに抜き取った。「いやあ!」下半身を剥き出しにされ、外気になぶられた若菜は、鼻頭を赤くして首を振り立てた。

 シルクのパンティを手にした志賀は、その縁にそって小指ほどの白いレースの花が並んでいるのを見て、いかにも清楚な若菜の下着らしいと思った。だが、ひっくり返して舟底を眺めると、ナメクジが這ったように銀色の蜜が光っている。「若菜がこんないやらしいジュースをだすようになるとはな」…》
 未経験の若い青年を誘惑する熟れ妻、かつての恩師に調教されてしまう美人妻、少年の身体を貪る人妻教師…。怒とうの「人妻」6編にお腹イッパイ!(税別600円)

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