search
とじる
トップ > 社会 > 男と女の官能事件簿 元彼の結婚相手を虐殺したOLの嫉妬(2)

男と女の官能事件簿 元彼の結婚相手を虐殺したOLの嫉妬(2)

 2007年6月、仙台市内の駐車場に停めてあった軽自動車の中で、スーパー従業員の近江由希子さんが殺害されていた事件は、当初は乱暴目的による男の犯行ではないかと考えられていた。遺体が全裸だったことや、顔面に激しく暴行された形跡があったこと。さらに、口には押さえつけられたような跡があり、車内で見つかった彼女の衣服に土が付着して汚れていたことなどもその後の捜査でわかったからである。

 ところが、事件から1か月以上経った8月、意外な展開をみせる。同月24日、警察は由希子さんの元同僚で、無職の村山真紀(33)を死体遺棄容疑で逮捕した。
 事件は当初、行きずりの暴行犯のように感じられた。だが、遺体が発見された現場からは由希子さんの財布や携帯電話、クルマのキーなどだけが見当たらず、バッグや現金数万円などは置き去りにされていた。
 わざわざ個人を特定できるものだけを持ち去っていることから、警察は顔見知りの犯行との見方を強めて捜査を進めたところ、村山が浮かび上がった。そして24日、自宅にいた村山に任意同行を求めて事情を聞くと、由希子さん殺害を認めたため逮捕に至った。

 また、犯行当日6月14日夜に、由希子さんの勤務先の近くにあるコンビニの防犯カメラに、村山の姿が映っていた。
 このことから、村山があらかじめ由希子さんが退社するのを見計らい、待ち伏せしていたことが明らかとなった。
 実は村山は、以前、由希子さんの夫であるAさんと交際していた。2001年頃、がパートとして勤めていたスーパーにAさんが大学卒の新人として入社。彼の指導に当たったのが、先輩として働いていた村山だった。
 仕事で日々接しているうちに、2人は交際へと発展。同棲生活を始める。ところが、村山は当時すでに結婚しており、文字通りの不倫関係だった。
 それでも村山とAさんとの同棲生活は続いた。そして村山は、正式に離婚してAさんとの結婚も考えるようになった。
 また、Aさんはというと、当初から幹部候補生として採用された。しかも根がまじめで誰にも誠実とあって、社内での評判も上々。さらにメーカーとの打ち合わせなどにも熱心で、取引先からの信頼も非常に高かった。
 そのため、2006年にはAさんは取締役に抜擢された。村山は思わぬ「玉の輿」というわけである。
 だが、思いがけない状況が訪れることになる。
(つづく)

関連記事


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ