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超マジメな性格が起こす負の連鎖 阪神・新井不調の真相

 24日に札幌市内のホテルで労組・日本プロ野球選手会の総会が開かれたが、就任1年目の新井貴浩選手会長(阪神)が早くも危機に陥っている。超の字が付くマジメな性格が災いして、選手会長としての手腕に疑問符が付けられたばかりか、阪神の主砲としても期待を裏切り、“不良債権”扱いされ始めている。

 「やはり超マジメ人間の新井には選手会長は荷が重かったのではないか」という声が球界関係者の間から起こっている。また「いくら選手会の顧問弁護士が付いているとはいえ、球団代表相手に交渉するには、したたかさが必要だ。古田や宮本のような海千山千の強者が適任だっただけに、なおさらその後の新井が見劣りするのかもしれないが…」と続く。
 10球団1リーグ制度という球界再編の動きに対し、涙の史上初のストライキというパフォーマンスで世論を味方に付けたのが、古田敦也元選手会長。ヤクルト・野村克也監督のID野球の申し子と言われ、「ヤクルト戦は捕手・古田との戦いがすべてだ」と巨人・長嶋茂雄監督をうならせたインサイドワークを誇る。
 ヤクルトの兼任監督になってからは「我々があいさつをしても返事もしない。それなのに、ベテラン記者が相手だと自分の方から笑顔であいさつする」と担当記者を怒らせた、人の顔を見てあいさつ一つでも使い分けるしたたかさもある。
 古田元会長の後を受け継いだ、同じヤクルトの宮本慎也前会長も、タイプは違うがアテネ五輪、北京五輪で日本代表の主将を務めたリーダーシップがあった。古田元会長時代には顧問弁護士、事務局任せだった事務折衝にも必ず顔を出し、球団代表たちに直接モノを言う行動力があったから、相手も一目置くしかなかったのだ。
 それに、古田、宮本両会長は、いざとなれば法廷闘争という強権発動も平気でやってのけた。肖像権を巡る裁判がいい例だ。
 だからFAの短縮要求の際にも「法廷闘争も辞さない」と伝家の宝刀をちらつかせ、球団代表たちを戦々恐々とさせた揚げ句に勝利を勝ち取ってきた。

 誠実でウソのつけない超マジメ人間の新井選手会長にはそういったブラフ戦術などできない。そのため球団代表たちが「新井会長は本当に誠実な交渉をする」とおだてながらその実、足元を見ている。
 また労組・選手会会長という重職は、新井にとって本業の方にも重大な影響が出ている。広島からFA移籍してきた昨年は、「3番・一塁手」として、4番・金本とのコンビ復活がチームの新しい看板になったが、最後は北京五輪の無理がたたり、ケガで泣いた。
 「日本代表監督の星野が悪い。言い訳しない性格だから、故障を押して出場しているのに、無理使いしてケガを悪化させた。星野は阪神のオーナー付きのシニアディレクターなのに、何を考えているのか」。
 阪神ファンからは新井に対して同情票が多かった。今季も新任の真弓明信監督が「金本の前だとつなぐ打撃になり、本来の長打力を生かし切れない。だから5番・三塁手で」と配転したことから、逆にキャンプで右肩を痛め、ケチが付いてしまったのだ。
 その後は3番に戻しても復活せず、悪戦苦闘とあっていまでは、同情論が消え、「いくら何でも打たなすぎる。年俸2億円ももらっているのに。新井は不良債権ではないか」という批判の声が虎党からも飛び出してきている。
 こうなると、超マジメ人間だけに、開き直りができず、なおさら悩みは深まり、泥沼にはまる一方になっている。選手会長として、阪神の主砲として、どちらも壁に突き当たり、八方ふさがり状態だ。
 広島時代からアニキと慕われている金本も、開幕直後は大爆発したが、その後はバットが湿りがちで、守りでもタイムリーエラーをするなど、41歳という年齢的な衰えが隠せなくなってきている。弟分の新井をアシストしてやれる状況ではない。
 結局、自力で泥沼を脱出するしかない新井だが、起死回生の策は簡単には見つからないだろう。いまのところは暗中模索するしかない。

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