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球界地獄耳・関本四十四の巨人軍、ダッグアウト秘話(16) V9エースのホリさん

 自民党比例区候補として7月の参院選に出馬することになった、V9エースのホリさん(堀内氏)には我々の代表として頑張って欲しい。オレが“千科辞典”ならホリさんは百科事典で、物知りだし、なんでもできる男だ。

 現役時代はV9エース、コーチも経験して巨人の監督までやった。野球選手としてやることはすべてやったよね。キヨシ(中畑氏)が新党たちあがれ日本から出馬するのは、巨人も原長期政権になりそうだし、監督をあきらめたからだろう。あれだけ監督になりたがっていただけに、内心では複雑な思いもあるだろう。が、ホリさんの場合は思い残すことはないだろう。
 巨人の監督としては「史上初めて優勝できなかった監督」などと言われているが、何も恥じることはない。生え抜きの高橋由伸を4番にしようとしたりして、V9巨人野球の復活を目指そうとしていた。それを阻んだのは、清原であり、フロントの後方支援不足だからね。ホリさんに責任はない。
 キャプラー、ミセリなんて外国人選手はひどかったね。とくにミセリは記念だといって、浅草で人力車に乗ってから帰国するんだから、本当にふざけたヤツだよね。「間違って本人じゃなくて、兄貴か弟でもきたんじゃないか」とホリさんも怒っていたよ。
 結果が伴わなかったのはフロントの責任だし、巨人監督を経験してとりあえず野球人生にピリオド。政界に転身するのはいいことだと思う。これからは政界で野球界、スポーツ界のために全力を尽くしてもらいたい。なにしろ当選さえすれば、ホリさんはなんでもできる人だからね。

 NPO法人の「山梨県の川をきれいにする会」の活動をしたり、軍事に関しては軍事評論家顔負けの知識があったりと、なんにでも取り組めることは、オレが保証するよ。ただ問題は、90度に体を折り曲げて有権者にきちんとあいさつできるかどうかだ。それだけが心配なんだ、ぶっちゃけた話。
 なにしろシャイで照れ屋だから、初めての人に対するあいさつが大の苦手なんだよね。気心を知れば、こんなに物事に真面目で、筋を通す、いい人間はいないとわかる。だけど、ぶっきらぼうな表面だけを見られると、誤解されやすいタイプだからね。それだけが心配でたまらないんだよ。
 ホリさんらが60歳過ぎて作った『22年会』の世話役の江本さんが、「この会は監督失敗者ばかりや」などと冗談で言っていたが、国民新党から出馬情報のある、政界ではキャリアがあり、先輩の江本さんにご教授願ったらいいかもしれないね。有権者へのあいさつなど、政界の基本的な心得など。

<関本四十四氏の略歴>
 1949年5月1日生まれ。右投、両打。糸魚川商工から1967年ドラフト10位で巨人入り。4年目の71年に新人王獲得で話題に。74年にセ・リーグの最優秀防御率投手のタイトルを獲得する。76年に太平洋クラブ(現西武)に移籍、77年から78年まで大洋(現横浜)でプレー。
 引退後は文化放送解説者、テレビ朝日のベンチレポーター。86年から91年まで巨人二軍投手コーチ。92年ラジオ日本解説者。2004 年から05年まで巨人二軍投手コーチ。06年からラジオ日本解説者。球界地獄耳で知られる情報通、歯に着せぬ評論が好評だ。

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