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女子高生をソープランドに紹介 都内最大級の風俗スカウト組織を摘発

 警視庁保安課などは9月6日までに、女性を風俗店で働かせるために路上で勧誘したとして、都内最大級のスカウト組織「タレントバンク」の経営者の男(34=東京都練馬区東大泉)と、スカウトマン2人を都迷惑防止条例違反の疑いで逮捕した。また、同組織の男8人を同容疑で書類送検したと発表した。

 経営者の男の逮捕容疑は、11年8月上旬、東京・池袋駅前の路上で、茨城県の私立高校2年の女子生徒(当時16歳)に声をかけ、「キャバとか風俗とか何でも紹介できるよ」などと、執ように勧誘するなどした疑い。経営者の男は「スカウトしたり、店に紹介したことに間違いない」と容疑を認めている。

 この女子高生は都内のソープランドで働くようになり、4日間で15万円を稼いだという。店側は客1人につき6000円の手数料を、経営者の男らに払っていた。

 同庁によると、「タレントバンク」にはスカウトマン67人が在籍。東京、神奈川、埼玉の風俗店50店以上と契約し、ソープランドやキャバクラにスカウトした女性を送り込んでいた。

 「タレントバンク」は毎月計約1000万円の紹介料を得て、11年の設立以降、約2年間で約3億円を売り上げていた。紹介する女性には女子高生も含まれ、風俗店では「若くてかわいい女の子を連れてくる」と評判だったという。

 また、同庁はこうした紹介で女性を雇用していた風俗店の経営者8人も、都ぼったくり防止条例違反容疑で書類送検した。

 同庁によると、スカウト業の組織的な摘発は異例だというが、さすがに女子高生を風俗店に紹介したのはアウトだったようだ。
(蔵元英二)

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