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反響を呼んだ華名のマニフェスト発言。JWP女子がSMASHのリングを席巻!

 8・30『SMASH.7』の第3試合に組まれたカード、朱里&リン・バイロン vs.植松寿絵&中川ともかの女子選手4名によるタッグマッチ。SMASHで女子選手のみのタッグマッチが組まれるのは今回が初なのだ。注目すべきはSMASH初参戦となる中川ともか、そして女子選手との試合をあまり望んでいないリン・バイロンの存在。リンは「私はアクションスターになりたいの! 怪物のようなヤツを倒したいの!」と言っている。入場時こそいつもの笑顔を館内に振りまいたものの、いきなりコーナーの控えに入ってしまい握手をせず。

 試合は朱里と中川でスタート。中川はショルダータックルの連発で朱里をぶっ倒し、幸先のいい序盤を飾る。リンにタッチをしようとする朱里だが、拒否するリン。植松の「リンちゃん、おいで!」のアピールに仕方なくリングインするリン。側転しながら足を取り倒していくというムーブから植松を翻弄するリン。お返しとばかりに植松はリンの鼻をつまむ。リンの619を回避したり、エプロンからボディーにパンチを放つ攻撃を読んで中川に攻撃させたりするなど、リンのやる気を引き出そうとした植松。中川の顔面への低空ドロップキック、植松のクロスボディー、キャメルクラッチ、2人で代わるがわるボディースラムを放つ赤コーナー陣営。植松の指に噛みついて脱出を図ったリンだが、逆に腕に噛みつかれる。ツープラトンの連携攻撃を回避し、ようやく朱里にタッチするリン。ボディーへのパンチからドロップキックを中川に放つ朱里。植松に対しては串刺しニーアタックからハーフハッチ・スープレックス。ミドルキックの連打を植松に放っていく朱里だったが、キャッチした植松は回転足折り固め。代わった中川がショルダータックル。朱里もミドルキックで反撃するが、また蹴り足を掴まれて中川のフィッシャーマンズ・スープレックスを食らう。膝をつく朱里に中川は低空ラリアットを狙うが、かわした朱里はリバースの山折りから狙いすました右ハイキック一閃。このダメージが響いたのか、代わったリンが放った一発のムーンサルト・プレスの前にピンフォール負けを喫してしまった中川。漁夫の利的な勝利を奪ったリンだったが、笑顔はない。レフェリー・ソフト今井のウィナーコールも拒否し、一人だけさっさと引き上げてしまうリン。

 不穏な空気が会場に流れる中、雰囲気を変えようとした朱里。リングサイドに控えていたNEOの野崎渚をリング内に呼び寄せる。「肩の調子が良ければ、来月SMASHさんに参戦させていただきます!」と野崎が挨拶する中、観客の視線はリング外のある一点に集まった。スーツに身をまとった華名が登場したのだ。

 「マニフェスト読んでくれました〜? 何かねぇ、マニフェスト読んで噛みつきたいヤツがおるみたいなんですよ。約束どおり来たったでぇ!!」と告げると、入口から入ってきたのはJWP女子プロレス一同!
 先陣を切ってコマンド・ボリショイが「約束通り、来てやったよ。コマンド・ボリショイとJWP女子プロレス、お前のマニフェストを読んで、女子プロレスの老舗、JWPがわざわざ来てやったんだよ」と返す。しかし一部の観客の反応は冷たく、「お前の所でやれや!」と罵声を浴びせる人も。
 続けるボリショイ。
 「今日ここに来ている観客の皆さんは、女子プロレスをあまり見ていないと思います。華名のマニフェストを読んで、女子プロレスがつまらないと思っている人も多いでしょう。でも、私たちはそう思ってません。今も女子プロレスが素晴らしいということを、このSMASHのリングで、華名を相手に証明する機会をいただきたいと思っています」
 館内からは拍手、一部からは罵声も聞こえてきたが歓迎ムードだった。そんな反応を聞いて華名が答える。
 「まあまあ大勢で来てくださって、ピクニックやないんですからね〜。いやいや、批判してくださって結構なんですけど、あなたたちが言っていることが正しいんやったら、もっと人気あるんとちゃいますのん?」と挑発する華名。「見てくださいよ、このTシャツ。マジですか? へ? マジ? ダサ過ぎません?」と、さらに加える華名に対し、ボリショイは「今日はお客さんがたくさん来てくださっていると思って、JWPを宣伝しに来たんだよ!」その言葉に対して華名は「待って待って待って、そういう発想がダサいんですよ。わかります? 少人数のJWPファンが、泣きますよ?」
 この言葉をきっかけに、春山香代子が「あぁ〜?」と声を挙げ、リング内でもみ合いが始まる。場外にエスケープする華名。すると現・JWP認定無差別級王者(第15代)である米山香織が自己紹介、そして「SMASH、いいね〜! SMASH、最高! 私もこのリングで試合を…」と叫んでいると、怒り心頭の春山がマイクを奪う。「オイ華名! てめぇJWP舐めてんじゃねぇ。お前の相手、この『バリバリ』春山がやってやるよ」しかし華名は「『バリバリ』とかホントダサいですよね…」とぼそっと呟く。続けて「わかりましたわかりました、もうホンマに私のことに興味ある、ね。絡みたい、その気持ちよぅわかるんですよ。だって私…めっちゃめちゃ魅力的ですやん」
 次第に館内からは華名に対する罵声が多くなってくる。
 「『米山革命』、はあ〜…私のマニフェスト、こんなに話題になっているんですよ。『米山革命』、まったく聞こえてきませんよ! ちっちゃいんですよ、あなたの革命は。私アドバイスしてあげますよ! 叫んだらいいという問題じゃないんですよ。大切なのは、『インテリジェンス』なんですよ、わかります? こんなボキャブラの相手してられないんですよ、わかりますか? 私が対戦する相手は、私が決めます! ほな、失礼します」
 と言い放ち、去って行く華名。華名に「オイ華名! 『いんてりじぇんす』って何だよ!」と叫ぶ米山。「華名は女子プロレス界ではあんまり相手にされてないですから、今日喜んじゃったんですね! 今日はご挨拶ということで、JWP女子プロレス、知らない人はWikipediaで検索してみてください!」という米山の言葉を最後に去っていくJWP。

 取り残されてしまった感のある朱里・野崎・植松・中川。このやり取りの際もリングの端でずっと見守っていたのだが。「さっきの話、私はよくわからなかったのですが…お疲れ様でした。」と語った朱里。「JCBに向かって頑張っていきますので、宜しくお願いします!」と言い、その場を締めた朱里。

 次回『SMASH.8』では、ベテランのKAORU戦が決定している朱里。しかしこのやり取りの中、その対戦が頭に浮かぶ観客はいただろうか? この騒動があったからこそ、もう一度朱里は輝くべきなのだ。ここはSMASHのリング。朱里よ、ポカンとしている暇はない! 『SMASH.8』でもう一度光り、その存在を改めて知らしめるチャンスなのだ!!

 プロレス界で盛り上がるもう一つの要素、それは「対外様」との対抗戦。外国人のみならず、所属以外の選手との対戦は注目を浴びるものだ。現に朱里は華名との対戦で名前をぐっと上げている。今度は華名・JWPの両方に目を向かせ、トップに上がっていくきっかけを掴んでほしい。また、華名とJWPには「泥試合」は望んでいない。お互いに白黒はっきりつけて、観客全員に納得させてほしいものである。JWPがこと「対外様」に対して一番存在感を発揮するのは、春山香代子なのかもしれない。

(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))

◆『SMASH.8』
2010年9月24日(金)開場:18:00/開始:19:00
会場:東京・新宿FACE(各線新宿駅より徒歩5分)
【決定カード】
朱里 vs. KAORU

詳細はSMASHホームページ http://www.smashxsmash.jp/ にて。

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