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日本にもいたチュパカブラ! 妖怪『チトリ』

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画像はイメージです。

 20世紀後半、南米地方を皮切りに現れた凶暴なUMA“チュパカブラ”。別名を“ゴートサッカー”とも言い、家畜や人間を襲ってその血液を吸い取るとされる。大きな赤い目を持ち、非常に俊敏で飛び跳ねるように移動すると言う異様なこのUMAの目撃例は、プエルトリコで発生し、メキシコ、アメリカと次第に伝播していった。

 その外見や他に類を見ない凶暴性、グレイ型エイリアンに酷似した外見などから話題性を呼び、日本でも注目を集めていた。だが、このチュパカブラに酷似した妖怪が、古くから日本にもいた!

 その妖怪の名は『チトリ』。恐らく『血取り』『血獲り』等と明記するのだろうが、残念ながら諸説有り名前の表記に関しては一定しない。この妖怪は、鋭い牙を持ち、喉に食らいついて血を吸うことからこう呼ばれている。武蔵国、今で言う東京都西多摩地区や埼玉各所、秩父地方などに伝説が残っており、西多摩の場合は明治期頃まで出没し、被害に遭う人やチトリのしわざと見られる惨殺死体が発見される等の報告が残っている。

 これによく似た事例は遠く離れた四国は徳島県でも報告されている。こちらでは名前を『牛打ち坊』と言い、外見は狸のような黒い生物とも言われるが、詳細は不明。ただ、牛や馬に吸い付いて血を吸い取り、多くの家畜を喰い殺したと言う。また、この妖怪が襲った牛馬には必ず2つの牙のあとが残っているとされ、ここでもチュパカブラのケースとの類似性が見られる。

 これらの妖怪に関する事例を検証していくと、その大概が狼の仕業による物だと考えられる。日本が発達していく明治期を境に目撃例が激減していくこと、喉笛を狙う肉食の野生動物の習性が見られる事が主な理由だ。しかし中には牛打ち坊のように不可解な傷跡を残すものもあり、もしかしたら日本には古くからチュパカブラが存在していたのでは…? とも考えられている。

 果たして、真相はどちらなのか? 今後、新しい資料が発掘されていくと判明するのかもしれない。

(挿絵はチュパカブラ:増田よしはる画/山口敏太郎事務所)

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