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島田紳助さん引退の引き金となった暴力団会長、仲介役の元ボクシング世界王者・渡辺二郎が逮捕される

 昨年8月、タレントだった島田紳助さん(56=本名・長谷川公彦)が暴力団関係者との親密交際の責任を取る形で芸能界を引退したのは、記憶に新しいところ。その暴力団関係者と仲介役だった人物が逮捕された。

 大阪府警捜査4課は11月30日、暴力団組員であることを隠してゴルフをしたとして、詐欺の疑いで、指定暴力団山口組幹部で極心連合会会長の姜(きょう=通称・橋本)弘文容疑者(65)、元プロボクシング世界王者で同会幹部・渡辺二郎容疑者(57)ら3人を逮捕した。

 逮捕容疑は共謀して昨年3月、組員の利用を禁じている大阪府のゴルフ場で、身分を隠してプレーした疑い。

 同課によると、姜容疑者は山口組のナンバー4で、黙秘している。渡辺容疑者は「私は暴力団ではありません」と容疑を否認している。

 引退する際、紳助さんは十数年前にトラブルを抱え、知人のA氏に相談したところ、暴力団関係者のB氏が対応し、問題が解決したと語った。その際の当事者のB氏が姜容疑者で、仲介役のA氏が渡辺容疑者だった。

 紳助さんは姜容疑者に手紙を書いて送ったり、一緒に写真に写ったりするなどの親密交際が問題視され、芸能界を去った。

 暴力団組員のゴルフ場利用に関しては、暴力団の弱体化を目的に、警察当局が詐欺罪を適用して相次いで摘発している。組員が利用禁止を認識していたかが焦点となり、不起訴や一審判決で無罪が出た例もある。

 渡辺容疑者は、未公開株の売買をめぐり、タレント・羽賀研二被告(51=本名・当真美喜男)とともに恐喝未遂罪の共犯に問われ、一審大阪地裁で無罪判決を受けたが、二審大阪高裁で逆転有罪となり、上告中の身の上だ。
(蔵元英二)

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