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木梨氏無念「みなさんのおかげでした」とはいかず

 自民党の歴史的惨敗に沸いた12日夜、木梨憲武の従兄(いとこ)として注目されていた杉並区から立候補の木梨盛祥氏(59=自民)もその余波を受け、4度目の都議選の夢はかなわなかった。

 事務所開きの際には憲武からの電報が届き、選挙中も着ぐるみを被った「仮面ノリダー」が選挙カーに乗り必死のアピールを行ったが、あと1000票差に泣いた。
 憲武の従兄を前面に押し出したが本人はごくごく真面目な人物。杉並区議を8期務めるベテランで、その間選挙で従兄を売りにしたことは一度もなかったという。

 今回“憲武効果”を期待した背景には、地元で絶大な人気を誇る石原伸晃・都連会長の推薦を得たことが関係する。
 「伸晃さんの石原事務所の方々が、憲武さんの力を借りないなんてもったいないですよ、と言うんです。ノリダーも事務所のアイデアです。私は元々目立つタイプじゃありませんので。当選して『みなさんのおかげでした』って言ってみたかったですね(笑)」
 今後は支持者にお礼を伝えながら、区議を満期まで務める予定。選挙速報を伝えるテレビを見つめながら木梨氏は「今は間違いなく時代の転換期。自民党を悪く言うつもりはないが、政党も変わらなくてはいけない」とつぶやいた。 

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