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“富士山噴火と巨大地震”は連鎖する! 専門家が予測する悪魔のシナリオ

 地球の裏で行われているオリンピックをよそに、日本では新たな脅威にさらされている。富士登山大噴火とそれに付随する巨大地震の連鎖である。
 富士山には7月1日〜8月31日までに約31万人が登るというから、もし、近年危険視されている大噴火が起きようものなら、大変な被害が起きるに違いない。

 歴史を紐解けば、富士山で貞観大噴火が起きた864年の5年後、869年に東北地方で東日本大震災クラスと言われる貞観地震が発生。さらに、その9年後の878年には、関東直下型の相模・武蔵地震(元慶地震=推定M7.4)が起きている。
 「1703年に千葉県房総半島沖を震源とするM8クラスの元禄大地震が発生すると、1707年に宝永大噴火が、そのわずか49日後には南海トラフ地震の一つである宝永大地震(推定M8.6〜9)が起きている。そのため富士山噴火と巨大地震の連鎖は、専門家の間で常に指摘されています」(サイエンスライター)

 これまで多くの地震と火山噴火を的中させてきた、琉球大学理学部名誉教授の木村政昭氏が言う。
 「現在の状況は貞観・宝永地震が発生した当時と酷似しています。4月に起きた熊本地震も、近い将来発生が心配される富士山の噴火も、小笠原諸島付近のプレート境界から来るプレッシャーによるものなのです」

 太平洋を南に走る伊豆・小笠原海溝沿いと、さらにその南に位置するマリアナ海溝沿いは、従来、せめぎ合うプレートがずるずると滑り、ひずみが溜まりにくいと考えられていた。
 「実際に、20世紀にはこのラインで巨大地震が一度も発生していない。しかし、もう少し遡った1605年の慶長地震は、ここを震源とした津波地震とされる。関東での地震動は、さしてなかったが、大きな被害を生んでいるのです」(木村氏)
 同じプレッシャーが今、太平洋側から日本列島へかかり、さらには富士山をも刺激しているというのだ。

 地震が先か、噴火が先か。歴史を見ても分かるようにケースバイケースだが、7月中旬から頻発し始めている関東地方での中小規模の地震は気になるところだ。
 「それらの中にも、小笠原諸島プレート境界からのプレッシャーによる地震が混ざっていると考えられる。関東直下にはいくつもの活断層が存在しますが、プレッシャーにより、いつ大きく動き出すか分からない
(前出・サイエンスライター)

 連鎖への引き金は、すでに指にかかっている。

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