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阪神『オフの大型補強』の本気度 中村ノリを獲る!

 DeNAベイスターズが中村紀洋内野手(41)と「来季は契約を結ばない」と発表した(10月3日)。戦力外通告である。9月23日、二軍施設内で高田繁GMと個別に話し合っており、気持ちの整理は付いているのか、大きな衝撃はなかった。
 「中村ノリはFA権をすでに取得しています。今季の推定年俸は5000万円で、チームの日本人選手では上から6番目の金額となります。野球協約上では『Bランク』に当たるので、仮にFA権を行使して他球団に移籍となれば、獲得球団はDeNAに対し、『金銭』、もしくは、『選手+金銭』で補償する義務が生じます。リスクを追ってまでして41歳の選手を獲得する球団は現れないでしょうし、本人が現役続行を希望しているので、『戦力外にするので、そのあとは自由に他球団と交渉してもいい』ということになりました」(プロ野球解説者)

 流転のプロ野球人生と言っていいだろう。
 旧近鉄からドジャース、僅か1年で日本球界に復帰し、オリックスバファローズ、中日、楽天、旧横浜、DeNAを渡り歩いたが、移籍時に必ず報じられたのが「球団との衝突」だ…。
 「いや、私生活では穏やかで、几帳面な一面もあります。フルスイングで一時代を築きましたが、旧近鉄時代から対戦投手のデータ、相手バッテリーの傾向などスコアラーのレポートを穴が空くくらい熟読していたし、若手時代からブ厚いノートに対戦投手の傾向などを書き記していました」(旧近鉄選手を知るOB)

 DeNAは獲得に名乗りを上げるチームはないと判断したようだが、そうではないらしい。
 「阪神は補強リストにノリの名前が入っているはず」(球界関係者)
 阪神は昨年オフも『中村獲得』を真剣に考えたという。それはDeNAがノリと守備位置の重複するバルディリス(31)を獲得したときで、
 「三塁、一塁の守備はむしろ巧い方。ナンヤカンヤ言っても、チャンスに強いバッター」
 と、高く評価していた。
 その評価は今も変わらず、阪神は内々に獲得調査も始めているという。
 「阪神は今季の反省点として、レギュラー野手が故障離脱したときに大きく戦力ダウンする旨を挙げています。ノリを三塁と一塁のスペア、同時に代打の切り札として使えるのではないかと…」(同)
 阪神はアスレチックス2Aの中島裕之低野手(32)の獲得を進めており、こちらは他球団を大きくリードしている状況。西岡の離脱中に台頭を表した上本もいるが、レギュラーと控えの実力差を埋めるため、「中村ノリも必要」と見ているわけだ。
 「ノリは出場機会に飢えており、たとえ減俸でも、どこの球団とも契約するはず」(前出穂プロ野球解説者)

 阪神の来季構想について、さらにこんな情報も聞かれた。
 「上本の二塁守備に厳しい評価を下しています。上本は併殺プレーに関して甘いというか、動作が遅く、打者走者を一塁でアウトにできない場面もあったと報告されています。上本の台頭で三塁にまわった西岡と入れ換えるべき否か、それとも、中島に二塁を守らせるのか、全ては“来季の指揮官”が判断します」
 今季終了と同時にベテラン・新井貴浩(37)の契約が切れる。慰留の方向だが、打撃成績を大きく落としており、減俸提示になるだろう。また、西岡に関しても、一連の中島獲得報道に「本当に自分は必要とされているのか?」と不安に思っているという。
 新井貴、西岡の慰留に失敗するようなことになれば、中村ノリを獲得してもプラスにはならない。ゴメス、上本、鳥谷、西岡、今成、中島、新井貴。二軍には期待の北條史也も控えている。ここに中村ノリが加わるとすれば、来季の指揮官は内野のレギュラー人選に頭を抱えるだろう。

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