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人気の大家族モノ 「痛快!ビッグダディ」が放送打ち切りか?

 香川県小豆島を舞台に大家族モノとして人気を博している「痛快!ビッグダディ」(テレビ朝日系列)が、来年3月で放送打ち切りとなる可能性があることが明らかになった。

 主人公のビッグダディこと林下清志さん(47)が、一部雑誌のインタビューに答え、来年3月で終了するテレ朝との契約を更新しない意向を明言したのだ。

 最新の「痛快!ビッグダディ」第17弾は9月29日と10月6日に放送され、子どもたちの夏休みが終わるとともに、ビッグダディと18歳年下妻の美奈子さん(29)が、それぞれの子どもを連れて別居(美奈子さんの1人息子はビッグダディの元へ、2人の間の子の九女は美奈子さんが引き取った)。美奈子さんは調理師免許を取得して、自立へ向かう姿がオンエアされた。

 番組はビッグダディから主役が美奈子さんにすり替わった形で、ケンカなど恒例の波乱のシーンはなく、これまで、番組を見続けてきた視聴者にとっては、物足りないつくりになっていた。

 放送では別居に至った経緯説明が明確ではなく、「それぞれの子どもたちが気を遣わなければならないから」(ビッグダディ談)といったあいまいなものだった。雑誌のインタビューでも、その点については口が重かった。そのなかで、ビッグダディが語ったのは、家庭内でビッグダディ側の子どもたちが元嫁(子供たちの実母)の話をすると、美奈子さんはとても嫌がるが、逆に美奈子さんは元旦那の写真をしっかり保存しているという。ビッグダディにとっては、「離婚しても、(元嫁は)子どもたちにとっては本当の母親。その話ができないのは、かわいそう」との趣旨の発言をしている。

 今後、美奈子さん側への生活費は、新たな仕事が見つかるまでは渡すといい、今回放送された分のギャラも、美奈子さんに全額渡すつもりだという。

 テレ朝との契約に関し、「美奈子が単独で契約するかもしれない」とも語ったビッグダディ。だが、あくまでも主役はビッグダディであって、美奈子さんが主役になれば、それはもはや「痛快!ビッグダディ」という番組ではなくなる。

 ビッグダディは今年2月にも、取材を受けたマスコミに対して、「何がおもしろいのか分からない」と契約更新をしない意思を示していた。しかし、この際は、フジテレビの「めちゃ2イケてるっ!」がパロディ企画の「超痛快!リトルダディ」を放送。これがきっかけとなり、ビッグダディがテレ朝の説得に折れて翻意し、放送継続を決意した前例があるだけに、予断は許さない。

 10月6日放送分は12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と視聴率を落としたが、これまで15%前後の視聴率を獲ってきた人気番組だけに、打ち切りとなると、その影響は小さくなく落胆する視聴者も多いだろう。本当に契約を打ち切るのか、今回もまた逆転で継続があるのか、事態の推移を見守るしかない。どうするビッグダディ?
(坂本太郎)

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