「躍進の原動力は、なんといっても昨年夏に450億円の巨費を投じオープンさせた新エリア『ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター』の成功にある。話題性に加え、外国人観光客へのアピールが功を奏し、オープンから半年が経過した今も、アトラクションによっては3時間近い待ち時間が必要。関連グッズの売り上げも好調で、まさにハリポタバブル状態です」(現地記者)
今や大阪観光の救世主といった感もあるUSJ。しかし、今後に関しては冷やかな声も聞こえてくる。
「確かに入場者は増えているが、半分以上が年間パスの入場者に外国人観光客。年間パスはUSJを遊び場代わりに使っている地元の客が中心なので、基本的に場内でお金を使わない。外国人観光客も滞留時間が短いため、数の割には売り上げに結びついていない面もある。このままだとハリポタが落ち目になった場合に取り返しがつかなくなる。その対策としてハリポタ級の企画を持ってこなければならないため、結局はチケットの値上げをせざるを得ない」(USJ関係者)
入場料に関しては、2010年に5800円から6100円へ値上げして以降、6200円('11年)、6400円('12年)、6600円('13年)、6790円('14年)と毎年値上げを実施。今年も1月30日から1デイ・スタジオ・パスなど3種類のチケットが値上げされる。
強気の値上げの裏で売り上げ確保に懸命のUSJは、さらにこんな“秘策”を練っているという情報もあるのだ。
「橋下維新が進めようとしている舞洲・夢洲へのカジノ誘致との連携です。実現すれば“親方大阪市”の下で安泰となる。ただし、それではUSJがUSJではなくなるという声もありますが…」(事情通)
今後に注目だ。