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『サブカルチャー戦争』と『新文学03』

 11月3日(金)20時からニコニコ動画で生放送される「『サブカルチャー戦争』と『新文学03』」は、2日に発売された限界小説研究会の新著『サブカルチャー戦争−−「セカイ系」から「世界内戦」へ』(南雲堂)と、5日に発売される文芸空間社の新刊『新文学03−−革命×ネット×二十一世紀文化のエグいコンテンツ』についての合同討議。

 出演者は、藤田直哉(限界小説研究会)海老原豊(限界小説研究会)鈴木真吾(.review)北守(はてサ)松平耕一(新文学)の5名。藤田さんと海老原さんは『サブカルチャー戦争』の著者であるとともに『新文学03』にも寄稿やインタビューなどで関わっているため、出演者全員が『新文学03』の関係者。

 限界小説研究会とは、笠井潔さんや小森健太朗さん(共に小説家兼評論家)と20代の若手評論家による批評集団。昨年刊行された『社会は存在しない−−セカイ系文化論』(南雲堂)は、ゼロ年代(2000-2009年)の文化を表現する用語として流行した「セカイ系」を軸にした評論集だったが、今回はその先に「世界内戦」を据えることで、2010年以降の流れを予測しようと目論む。

 一方『新文学03』は松平さんが編集する批評誌。前号『新文学02ゼロ年代の六十八選−−二十一世紀文学史へ』では、セカイ系も含めつつ様々な観点からゼロ年代を総括していた。今回は「エグい」をキーワードに、更なる「ライトテロル革命」を目指す。なお「ライトテロル」とは松平さんの造語である。鈴木さんが編集に携わる『.review』も尖鋭的な批評誌で、北守さんは「はてなダイアリー」を中心に活躍する「はてなサヨク(略して、はてサ)」の論客でもある。

 12月5日(日)に開催される「文学フリマ」エ-13「文芸空間社ブース」では『新文学03』(800円)とともに『サブカルチャー戦争』も部数限定で販売。定価2,650円のところを2,000円まで値下げしてくれるそうなので、要チェックだ。また12月18日(土)には、刊行記念トークショーが青山ブックセンター本店で行われる。笠井潔さん、白井聡さん、鈴木英生さんが出演し、司会は藤田直哉さん。定員100名、入場料500円。ABCオンラインストアで予約を受け付けている。

 なお参考画像の左は『新文学03』で右が『サブカルチャー戦争』だが、並べてみると紅白歌合戦のようだ。(工藤伸一)

・ニコニコ生放送『サブカルチャー戦争』と『新文学03』
2010/12/03(金) 開場:19:57 開演:20:00
http://live.nicovideo.jp/gate/lv33548107

・第十一回文学フリマ
日時:2010年12月 5日(日)11:00〜17:00
会場:東京都大田区産業プラザPiO(京浜急行本線京急蒲田駅徒歩3分、JR京浜東北線蒲田駅徒歩13分)
公式サイト:http://bunfree.net/

・限界小説研究会BLOG
http://ameblo.jp/genkaiken/

・松平耕一BLOG「文芸空間」
http://literaryspace.blog101.fc2.com/


【訂正】青山ブックセンターのイベント開催日が11月26日(金)となっていましたが予約開始日の誤りで、正しい開催日は12月18日(土)です。申し訳ありません。以下URLからオンライン予約ができます。
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201010/1218.html

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