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UFC 秋山 米国ファンがつけた新ニックネームを受け入れられず

 米国の金網格闘技UFCに闘いの場を移す“反骨の柔道王”秋山成勲が、新天地で思わぬ評価を下された。UFCの大会視察とプロモーションから帰国した20日、千葉・成田空港で会見。今夏、「UFC100」のデビュー戦を前に、米国ファンから、微妙な新ニックネームを“命名”され、頭を悩ませている。

 7・11「UFC100」(米ラスベガス、マンダレイベイイベントセンター)のアラン・ベルチャ―戦でUFC初参戦を予定している秋山。この日は、18日にカナダ・モントリオールで開催された「UFC97」の現地視察とプロモーションから帰国し、会見を開いた。
 UFC97ではリングアナウンサーから紹介される模様が、全世界にPPV放送される予定だった。だが、時間の都合で観戦している姿を「カメラで抜かれた」だけでド派手な紹介はなし。それでも大会の雰囲気を直接肌で感じ、「刺激になった」と成果を口にした。
 5月25日を目途に日本での練習拠点が完成する見込み。「まだ正式には決まってないですけど、向こう(アメリカのジム)でも出げいこに行きたいと思っている」とUFCデビューに向けて準備も着々。だが、今回の現地視察を終えて、ひとつ気掛かりなことができた。それがニックネーム問題だ。

 秋山は「みんな格好いいニックネームをつけてもらっているけど、いまのところコアなファンは、セクシー山と言っているみたい」という。「セクシー山になったら恥ずかしいな」と気をもんでいるのだ。
 なぜ「セクシー山」なのか、思い当たる節はない。秋山自身も「全然セクシーでもないですしね」と首をかしげるばかり。「体でいえば向こうの方がすごい体つきの選手はたくさんいますし」と、微妙な異名を受け入れられないでいる。
 現在、浮上しているニックネームは「セクシー山」だけではない。秋山によれば「ミスターハリウッド」という異名も出ているという。だが、こちらも秋山自身はしっくりきていないようで「なんでですかね。つねにオシャレを気にしているからかな。試合会場に来るときでもスーツを来たりしているからかなぁ」と、自問自答するばかりだ。
 日本では総合に転身以降、長らく「反骨の柔道王」と呼ばれてきた。だが、ここ数年は「魔王」というヒールめいた異名で称されることも多く、新天地では心機一転、格好いいニックネームで呼ばれたいところだった。
 「セクシー山」や「ミスターハリウッド」か、はたまた新たな違う異名になるのか。すでに秋山は「まあファンの方や周りの方が決めることですから…」と、半ばあきらめ顔だった。

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