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堀内氏の参院選出馬の裏側

 青天の霹靂ともいうべき、前巨人監督の堀内恒夫氏(62)の7月の参院選出馬が球界に波紋を投げかけている。仕掛け人はいわずと知れたナベツネさんこと巨人・渡辺恒雄球団会長だ。かつて盟友の中曽根康弘元首相とタッグマッチで、自公政権と野党・民主党の大連合を画策したこともある、自称政界のキングメーカーだ。

 「長嶋さんは総理大臣以上の人だ。総理大臣の代わりはいくらでもいる。ワシが指名すればすぐに決まる。が、長嶋さんの代わりはいない」という名言を吐いたこともある。政界が騒がしくなると、「今は巨人どころではない。政界のことで忙しいんだ」と血が騒ぐ渡辺球団会長。今度も迷走する民主党を潰せない自民党に苛立ち、持ち駒として堀内氏を担ぎ出したのだ。
 「ホリのお膝元の山梨県からの比例代表、しかもナベツネさんが擁立したのだから、当選は間違いないだろう」と言いながらも、巨人OBたちは不安顔を隠せない。
 それはそうだろう。堀内氏が、わずか2年で終わった原第一次政権後に巨人監督に就任したときも、本人が「本当に青天の霹靂だった」と語るように、渡辺球団会長の一方的な都合で担ぎ出されている。他に監督候補者がいないためだった。そして、わずか2年で辞任に追い込まれている。

 巨人低迷の元凶となっていた清原、元木ら清原ファミリー一掃して、生え抜きメンバーで勝ち取ったV9再現をスローガンにした。それなのに、清原どころか、元木すらトレードに出せない契約をフロントがしており、チーム改造に失敗したからだ。
 「巨人監督就任の時と一緒でナベツネさんの都合だ。今回も自民党にいい顔をしたいナベツネさんが、一方的にホリを担ぎ出したのだろう。監督として成功しなかったのは、フロントが悪い。ホリの方針は正しいし、悪くない。が、裏で何か画策するなんてことができない、不器用な性格がホリだ。政治家なんて一番似合わない職業だろう。大丈夫かな」。巨人OB、中でもかつてのV9メンバーたちが特にこう心配するのも当然だ。巨人監督時代と同様に、渡辺球団会長に使い捨てにされるのを見ていられない心境なのだろう。

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