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埼玉県の観光を妖怪で盛り上げろ! 山口敏太郎と行く埼玉妖怪伝説探検ツアー

 不況が叫ばれる中、観光業界も打開策に必死になっている。かくいう筆者・山口敏太郎のもとに、旅行会社から持ち込まれた企画が、「埼玉妖怪伝説探検ツアー」であった。

 驚いたことに、埼玉県は観光業において、全国の都道府県でも下位に位置するという。確かに、千葉県在住の筆者も取材や打ち合わせ以外で、埼玉県に行ったことがない。ましてや、観光で埼玉県を訪問するという発想もなかった。

 そこで筆者は、「埼玉妖怪伝説探検ツアー」のコースをプランニングしてみた。大宮の鬼婆、志木の河童、川越の小豆婆、ヤナ、お化け杉、三位稲荷とリストアップしてみたのだが、改めて埼玉県が伝説や民話の溢れた地域だということがわかった。
 無論、妖怪ツアーごときで埼玉県の観光が盛り上がるとは思えない、という意見もあるだろう。だが、何かを始めないと何も始まらない。文句ばかり言って何もしないのは愚の骨頂ではないか。まず何かをやってみるチャレンジ精神が必要である。

 このような、妖怪や伝説など“不思議な事象”を使った町おこしは、現在アメリカで盛んになっている。「クリプトツアーリズム」と呼ばれるものであり、UMA(未確認生物)やUFO(未確認飛行物体)を使った観光が始まっているのだ。UFOの墜落伝説で有名なエリア51(ネバダ州南部)では、UFOが観光資源になっているし、モスマンというUMAが現れたとされるウェストバージニア州ポイント・プレザントでは、毎年「モスマンフェスティバル」が開催されている。また「ビッグフットフェスティバル」や「ネッシー写真コンテスト」なども開かれている。
 日本でも同様の動きがあって、筆者が関わった青梅市の雪女伝説をきっかけとした町おこしをはじめ、岩手県遠野の河童による町おこし、広島県三次市の妖怪伝説を使った町おこしなどが模索されている。

 我々日本人の共通の財産である妖怪伝説や民話を使わない手はない。伝説や民話が皆無だという地域はない。フォークロア(伝説)を使った町おこしは、必ずや不況の観光業に一石を投じるであろう。

【山口敏太郎と行く!! 埼玉妖怪伝説探検ツアー】
主なコース
1、大宮の鬼婆伝説
2、川越喜多院の七不思議、明星の杉と明星の池、潮音殿、山内禁鈴、三位稲荷、琵琶橋、底なしの穴、お化け杉
3、下小坂の小豆婆
4、妖怪・ヤナと霧吹きの井戸
5、川越城の七不思議、初雁の杉、城中蹄の音
6、宝幢寺(志木市)の河童伝説、河童像が地上や川の中に設置

http://taiken.sainokuni-kanko.jp/travel/detail.php?id=1005656

(山口敏太郎)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/

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