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結婚詐欺の連携はバッチリも夫婦仲は破綻

 兵庫県内でちょっと変わった事件が起きていた。結婚詐欺容疑で元夫婦が逮捕されたのだ。兵庫県警葺合(ふきあい)署は2月6日、結婚しているのにもかかわらず、「借金を返したら結婚しよう」と交際女性にウソをつき、返済金名目で現金をだまし取ったとして、詐欺容疑で大阪府八尾市の飲食店アルバイト岡崎昌弘容疑者(30)と、元妻の岡崎由利子容疑者(27)を逮捕した。由利子容疑者は容疑を認めているが、昌弘容疑者は否認しているという。

 逮捕容疑は07年7月中旬、昌弘容疑者が出会い系サイトで知り合った兵庫県尼崎市の飲食店店員の女性(33)から、結婚をエサに約250万円をだまし取った疑い。カネは由利子容疑者が昌弘容疑者の妹をかたり、自分の銀行口座に現金を振り込むよう指示。同署は同じ女性からほかに、約1450万円を振り込ませたとみて調べている。同署の調べに間違いがなければ、総額約1700万円もの大金をだまし取ったことになる。

 詐欺を実行する上で、夫婦の連携はまさにバッチリだったようだ。しかし、結婚詐欺となると、やはりアチラの関係もなければ、成立させるのはむずかしいのではなかろうか。ましてや、これだけ多額のカネを被害女性から引き出したとなると、相当、ねんごろの関係になっていた可能性もある。カネのためとはいえ、そういった行為も容認した妻の由利子容疑者の心中やいかなるものだったのだろうか。

 夫婦でガッチリ、スクラムを組んで、結婚詐欺をはたらいた両容疑者は、事件から2年後の09年7月に離婚したという。詐欺の連携は良かったが、夫婦仲は破綻してしまった。それが原因だったかどうかは定かではないが、やはり、悪いことはしちゃいけないということなのだろう。
(蔵元英二)

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