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【雅道のサブカル見聞録】模型誌であのガンプラを大特集

 毎月、奇抜な巻頭特集で異彩を放つ模型誌『月刊モデルグラフィックス』が今月はガンプラのジムとその派生キットを大特集。

 人気アニメガンダムシリーズをプラモデル化した、ガンプラ。発売から30周年を迎えた今年。様々なジャンルの雑誌で、ページを大きく割いてガンプラ特集をすることが多いが、その特集の殆どはガンプラの新ブランドRG(リアルグレード)や新作キットの特集で、ここまでジムに焦点を当てた特集はない。他の模型誌でもだ。おそらくガンプラ30年の歴史の中でも初なのではないだろうか。

 特集では、00年代から発売された比較的新しい1/144スケールのジム系キットを中心にクロスレビュー風に徹底比較。同じユニットを同じアングルで写真を撮り、各部の特徴を細かく紹介。改造する時の流用パーツ選定に役立つ情報を数多く載せている。さすが模型誌の中でもマニア要素の強いモデルグラフィックスと言ったところか。しかも実践例として「1/144 HGUCシリーズ ジム・クゥエル」使用して、若干のパーツを自作する、セミスクラッチ・ビルドによる「ジム・カスタム」製作工程の解説まで掲載されているなど、端々から溢れてるジム愛を感じる内容満載だ。放っておけばそのうちジム・カスタムはキット化されるだろう。などと突っ込んではいけないほどに。他にも、モナカキット時代のジムや、ジムの派生タイプであるジェムズガンなどの、新規ブランドでキット化されいない旧キットも紹介されており、マニアも唸る情報量だ。

 量産機タイプのキットでは、ザク系のキットの人気が絶大で、今までジム系はどこか影の薄い存在であった。しかし、キットのバリエーションとしては決してザクに引けを取らない。最近はHGUCシリーズなどでキットの充実などで、シャアザクなどのエース専用機を除けばジムの方が多いくらいだ。主人公機の量産型という宿命上、やられメカの印象が強く、エース専用機などのインパクトのあるキットは少ないものの、“ジムコマンド”や“ジムスナイパーカスタム”などの単語に惹かれたことのある人は多いのではないだろうか。ここ数年、プラモデルの成型技術の向上により、ザク系に比べるとパーツ構成に統一性のないジム系キットでも質の良いキットが多く作られるようになった。ひょっとしたらこれからのガンプラ量産機系キットは、ザクではなくジムが主役になるような予感すらさせる、そんな特集だった。ジム好きのガンオタは一見の価値あり。(斎藤雅道)

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