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涼を求めて、都会を散策

 暑さがもっとも厳しいと言われる「大暑」の23日を過ぎ、今年の「立秋」は8月8日。立秋までが「暑中」で、それ以降に出すのは「残暑見舞い」。

 節電がキーワードとなっているこの夏は、スーパークールビズにはじまり、緑のカーテンや風鈴など、涼をとるための日常の工夫が注目を浴びている。

 エアコンが習慣となってしまっている生活を改めようと、涼を求めて、都会を散策してみた。

 向かった先は、東京都台東区の上野公園。園内にある上野動物園のジャイアントパンダは、空調設備がある場所で飼育するという取り決めがあり、気温が上がり始めてからエアコンの効いた屋内施設にいることが多いという。空調完備の施設の中で過ごすことが幸せなのかどうかはわからないが、パンダは、春先と変わらず、のんびりと過ごしているように見えた。

 上野公園は緑は多いが、土の道は少なく、コンクリートの上を歩いていると、汗が出てくる。上野公園の面積の約5分の1をしめる不忍池(しのばずのいけ)へ足を向けた。

 不忍池は、ボートを漕ぐことができるボート池、カワウが繁殖している鵜の池、一面が蓮で覆われる蓮の池からなる天然の池だ。しかし、弁天様がまつられている中之島は、人工の島という。江戸時代初期に、現在の上野公園がある場所に寛永寺というお寺が建立され、不忍池を琵琶湖に見立て、琵琶湖に浮かぶ竹生島(ちくぶしま)にならい、中之島を築いたと伝えられている。不忍池の水辺に出ると、風のたびに空気の涼しさが肌に伝わり、訪れた27日、蓮池では、蓮の花の開花が始まっていた。木陰に腰を下ろすと、汗も自然と、ひいてくる。

 また、公園ではないが、2007年にオープンした複合施設・東京ミッドタウン(東京都港区)では、ベンチに腰掛けながら小川に足を浸して夕涼みができる「ASHIMIZU(アシミズ)」が設置されている。東京ミッドタウンの夏のイベント「MIDTOWN SUMMER 2011」期間中の7月16日から8月28日まで、夕方や夜に、噴射した霧や水しぶきにレーザー光線を照射する、水と光のショーが行われている。水しぶきが夏の夜に心地よく、ミスト効果で芝生一面が涼しく感じられる。

 涼をとるための工夫やイベントというものは、各地にあるのかもしれない。身近な場所を、涼を求めて、歩いてみてはいかがだろうか。(竹内みちまろ)

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