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離婚とボーナスの相関関係

 チャーリー・シーンの奥さんブルック・ミューラーが離婚しないのは、結婚記念日の度に30万ドル(2800万円)のボーナスを夫からもらえる婚前契約を交わしているからだそう。

 ちょっと日本人には理解し難い感覚だが、これはこれで愛の形なのだろう。

 しかし、昨夏のニュースでは、離婚コンサルティング業者《離婚110番》さんによると、《ボーナスが減ったことでの離婚が増えた》、ということだった。

 猛暑も盛りを過ぎなんとかその終焉を迎えそうだが、今夏はどうだったのか。代表の澁川氏に聞いてみた。

 「7月は男性のボーナスの結果が出る時期。それ以降、ボーナスを理由やひとつのきっかけとして奥様に逃げられて駆け込んでこられた相談数は、昨年と横ばい、といったところでしょう」(澁川氏。以下同。)

 「ボーナスは基本的に変わらないか減った、という方が多いですが、いっぽう女性のほうで離婚を考えて働いている方は、新たにボーナスをもらえるわけです。例えば8か月働いたら30万円もらえるとする。男性が80万円から30万円にダウンしたら、同額になります。こうなると、過去の自分にしがみつく男性と、未来を見てパートでもなんでも働く女性とのあいだには溝が生まれます」

 ボーナスをきっかけにして奥さんのほうで、なさけない…、ということになるわけだ。

 「もうひとつ金銭面の理由は、別居すると“婚姻費用”というのを請求出来る制度を、今はほとんどの女性が知っている、ということですね。男性は知っている方はまだまだ少ないと思いますが」

 それは、調停で、いわば〔ほぼぎまり〕らしい。
 「男性が1000万円の収入なら、月15〜20万前後の婚姻費用が課せられることになります。男性の収入がさらに高いケースになると、婚姻費用だけで奥様はサラリーマンの倍の月収になったりも…」

 いっぽうで、『収入は減っても気持ち的に楽になる』『子どもを連れて実家に帰って、旦那抜きで三代で暮らしたい』と言われた相談も多いそうだ。
 そんな時代が、拍車をかける。

 対策はあるのか。

 「奥さんが出て行った状況は、性格の不一致によるところが大きい。あまり突っつかない、というのはひとつの有力な方法なのです。旦那さんがあれこれ動いて、自分で自分の首を絞め逆に離婚の早まるケースが多い。誠意を持って接する、余計なことは言わない・しない、限界を超えて折れる、そうすることで、関係は修復の方向に向かいます。単純のようですが、意外に出来ない方が多いので、試してみてください」

 いつの時代も、家族は、人が支えあって楽しく生きるうえで、大きな根幹にあるものだ。そのひとつである夫婦関係が、今また危機である。

離婚110番 http://www.rikon110.com/

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