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今年も広島勢で占拠されてしまったオールスター・ファン投票

 NPB(日本野球機構)は6月26日、「マツダオールスターゲーム2015(第1戦=7月17日・東京ドーム、第2戦=同18日・マツダスタジアム広島)」ファン投票の最終結果を発表した。

 セ・リーグでは広島東洋カープから、先発投手=黒田博樹、捕手=會澤翼、一塁手=新井貴浩、二塁手=菊池涼介、外野手2位=丸佳浩と5人が選出され、リーグ最多。

 昨年は広島ファンが組織票に走って、全11枠(投手3人)中8枠をファン投票で占拠した。今年は開幕当初から最下位に長く沈むチーム状況だったが、それでも5人が選ばれ、2年連続でファン投票は広島勢が大挙して占める結果となった。

 一方、一時は首位を走ったDeNAのファンも投票に躍起となり、抑え投手=山崎康晃、外野手1位=筒香嘉智、外野手3位=梶谷隆幸と3人が選ばれたが、DeNAの快進撃がなければ、今年もさらに多くの広島勢で占拠されていた可能性も高い。

 他のチームからは、中継ぎ投手=山口鉄也(巨人)、三塁手=川端慎吾(ヤクルト)、遊撃手=鳥谷敬(阪神)が選出されたが、第1戦が本拠地で開催される巨人勢はわずか1人だけという寂しい投票結果となった。

 昨年は広島から、規定打席に遠く及ばないキラ・カアイフエ(一塁手=退団)や堂林翔太(三塁手)がファン投票で選ばれて物議を醸した。今年はおおむね活躍している選手が選出されたため、さほど異論は出ないだろうが、広島ファンの投票行動は、他チームのファンにとって、来年も脅威になりそうだ。

 なお、パ・リーグでは、先発投手=大谷翔平(日本ハム)、中継ぎ投手=エディソン・バリオス(ソフトバンク)、抑え投手=松井裕樹(楽天)、捕手=嶋基宏(楽天)、一塁手=中田翔(日本ハム)、二塁手=浅村栄斗(西武)、三塁手=中村剛也(西武)、遊撃手=今宮健太(ソフトバンク)、外野手1位=柳田悠岐(ソフトバンク)、外野手2位=秋山翔吾(西武)、外野手3位=糸井嘉男(オリックス)、指名打者=森友哉(西武)が選出された。

 最多得票はセ・リーグでは、筒香の44万3313票、パ・リーグでは森の53万6267票で、中日、ロッテからは1人も選ばれなかった。

 最も僅差だったのは、セ・リーグの捕手部門で、1位=會澤(27万9338票)と、2位・阿部慎之助(巨人=26万6885票)との差は1万2453票だった。

 この後、選手間投票の結果が同29日に発表され、監督推薦を含む全出場選手は7月2日に発表される。2戦とも、テレビ朝日系列でテレビ中継される予定だ。

(落合一郎)

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