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人気力士は“ケガ人揃い踏み” 相撲協会が頭を抱える「五月場所」の行方

 大相撲の五月場所の注目の一つは、何と言っても「稀勢の里3場所優勝」だろう。
 とはいっても、やはり“奇跡”の代償は大きかった…。
 新横綱稀勢の里(30)のしびれるような逆転優勝から10日余りが過ぎたが、いまだに大相撲ファンは興奮に包まれたままだ。しかし、稀勢の里が春場所13日目に傷めた左肩のケガは、心配された通り小さなものではなかった。

 「痛みはほぼないので、たぶん大丈夫。(ケガをしてから)2日も相撲が取れたので大したことはない」
 と感動的な優勝から一夜明けた記者会見で強気に振る舞った稀勢の里だったが、いかにも相撲一途の横綱らしく、こんなことも口にして自分を責めた。
 「15日間、万全な状態で務め上げるのが使命。見苦しいテーピングをしなくてはいけない状況になってしまった自分が一番悪い。反省です」

 ところがこの2日後、左肩の検査結果が判明した。「左上腕部の筋損傷で加療1カ月」。休場するのが当然の重傷だったのだ。
 負傷をハネのけて強行出場し、照ノ富士を千秋楽で立て続けに破った精神力には改めて驚かされるが、ここまでひどければ話は別だ。

 「出るのが務めです。たぶん大丈夫」
 そう語っていた稀勢の里だが、4月2日から伊勢神宮を皮切りに、30日まで近畿地方や関東近辺を回る春巡業は休場となった。

 「もう一度、ちゃんと検査する。本人は出たいだろうけど、まずはしっかり治さないといけない」
 師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)もそう話しており、おそらく途中出場も難しいだろう。日本中を沸かせたヒーローの到来を心待ちしていた地方のファンにとってはがっかりだが、問題は、春巡業を休んでもちゃんと治るかどうかだ。

 稀勢の里の得意の型は左四つで、左からの攻めが命綱だ。その左が使えないと相撲にはならず、双葉山以来、80年ぶりとなる初優勝から3連覇も夢のまた夢。
 「稀勢の里だけじゃありません。今度の春巡業には、春場所を途中休場した横綱白鵬や豪栄道、それに稀勢の里に敗れた引き立て役の照ノ富士も右ひざの状態が思わしくなく、参加しません。早々と前売り券を買ったファンは怒っていますよ。もし、彼らのケガが長引き、五月場所(5月14日初日、両国国技館)に影響すれば、大変なことになると、協会首脳はすでに青い顔をしています」(担当記者)

 人気力士は“ケガ人揃い踏み”それも上位陣ばかり…。それでも大入り満員の垂れ幕は下がるか。楽しみと言えば宇良の取り組みと高安の大関挑戦だ。大いに盛り上げてもらいたい。

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